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サマースクール「デザインのコツ」特別講義
「デザイナーvsエンジニア デザインを巡る攻防」

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本展ディレクターの山中俊治と、本展に出展されている日産自動車「フェアレディZ」のデザイン開発担当者と設計担当者、イクスシーのチェア「OLIO 1009」のデザイナー兼開発担当者が、製品開発のあり方を考えます。

日時:
7月24日(金)18:00-19:30
出演:
山中俊治谷中謙治(日産自動車株式会社)、小野英治(同左)、堀尾俊彰(株式会社 CIXM)
場所:
21_21 DESIGN SIGHT B1 ロビー
定員:
着席/50名
予約受付:
7月10日(金)12:00開始、7月17日(金)17:00終了定員に達し次第終了
参加費:
無料(但し、当日の入場券が必要です)

このイベントは終了しました。



谷中譲治(日産自動車株式会社)
日産自動車株式会社 デザイン本部 プロダクトデザイン部 アソシエートチーフデザイナー。
新型フェアレディZの内外装デザイン開発を担当。
現在はエクスプロラトリーグループで先行開発車デザインを担当。

小野英治(日産自動車株式会社)
日産自動車株式会社 Infiniti 製品開発部 車体計画・設計グループ主担。
新型フェアレディZの車体上屋設計を担当。
現在は、フーガ、スカイライン、Infiniti EX&FXシリーズ等の車体上屋設計を担当。

堀尾俊彰(株式会社 CIXM)
1952年岡山県生まれ。1974年東京造形大学・ヴィジュアルデザイン課卒。1976年伊藤衣服研究所卒。㈱アルファキュービック・商品部入社。1981年 ㈱カッシーナジャパン(現㈱カッシーナ・イクスシー)・開発部入社。 2008年㈱CIXM社長。

イベントレポート
タイトルものづくりの骨組みにある、デザインとエンジニアリングの境界線とは


「骨」展はデザインとエンジニアリングをつなぐキーワードとして「骨」や「骨格」にアプローチしています。デザイナーとエンジニアがそれぞれ働き、共につくり出すもの、また彼らを取り巻くデザイン環境とは。両方の視点を持つ山中俊治のナビゲートのもと、サマースクール「デザインのコツ」特別講義は、日産自動車のデザイナー谷中謙治とエンジニア小野英治、イクスシーで商品開発を行った堀尾俊彰を講師に迎えて行われました。 まずデザイナーとエンジニアの違いから講義は始まりました。一般的にデザイナーは外側をつくる、エンジニアは内側をつくるものだと思われているが、それは違うと思うと山中は会場に投げかけます。
本展では会場1Fに入場するとすぐ目に飛び込んでくる日産フェアレディZ。それは長い歴史を持った難しいプロジェクトであったと日産の二人は語ります。自動車は0からデザインをするのではなく、与えられた条件(寸法やエンジンの大きさなど)の中でつくられていると谷中は言いました。小野は内側である構造設計の条件をふまえて、外側の車体のデザインを行うということは、目に見える部分もまた骨格の一部であるのかもしれない、と答えます。
また、出展されている椅子たちの中でもひときわシンプルな骨組みを持つイクスシーのOLIO 1009。それは堀尾がイクスシー開発部に所属し、ライセンス生産が主流でデザインはしなくていいと言われていた時代に、構造からデザインをして生まれた椅子です。理に適ったかたちを作り出すために、自らコピー紙を使って構造を探ったり、再生紙を熱圧プレスで成形したりして考案したものです。生産技術とデザインが一体化したエピソードに、家具をつくることの高い目標がうかがえます。
カテゴリーの異なるプロダクトを扱う講師による講義ということもあり、質疑応答は多岐に渡りました。フェアレディのスケルトンモデルを使っての説明や、実際にOLIOを解体する場面も。
ものづくりの目指しているところはひとつだと、山中は言います。多くの人間が並列で作業を行なっていく場合でも、ひとりの人間が直列に作業を行う場合でも、構造とデザインの間に同じ骨を通すことが大切であるというメッセージが、現場の声を通じて実感できる講義となりました。


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