THE OUTLINE デザインの輪郭

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スペシャル鼎談「地と図」

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深澤直人と藤井 保、本展のグラフィックデザインをおこなったアートディレクターの副田高行を交えたスペシャル鼎談(ていだん)のテーマは「地と図」。
「地」とは背景を、「図」は主体を意味します。
「図」とともに、モノを取り囲む背景すなわち「地」を見ることで、デザインの輪郭を見出すというのが、本展のコンセプトです。グラフィックデザインにおける「地」は余白であり、それは藤井の写真や深澤のプロダクトデザインとも結びついてくるでしょう。
それぞれ異なった分野で活躍する3人のクリエイタ—が、「地と図」の調和やその捉えかたについて語ります。

THE OUTLINE スペシャル鼎談「地と図」

日時:
1月16日(土)14:00 – 16:00
出演:
深澤直人藤井 保副田高行
場所:
21_21 DESIGN SIGHT B1F
参加費:
無料(但し、当日の入場券が必要です)
定員:
着席/80名(先着順・要予約)
予約受付:
2010年1月4日(月)15:00開始 定員に達したため受付終了

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スペシャル鼎談「地と図」

最後のトークイベントは、深澤直人、藤井保、今回展覧会のアートディレクションをつとめた副田高行の鼎談形式で行われました。テーマは「地と図」。「じとず」と読むこの言葉は深澤からの提案でした。しかしなんと、当日まで「ちとず」だと思っていた藤井と副田。スタートから会場は笑いに包まれつつ、トークは深澤の「地と図」の説明から始まりました。
「地と図は3人のものづくりへの共通項だと思った」と深澤は言います。それぞれの図である被写体やプロダクト、商品だけに焦点をあてるのではなく、地である背景や生活風景も常に視野にいれるという姿勢。「僕らはものを凝視しない」と語る深澤の言葉から、今回の展覧会の主旨でもある「見えていない輪郭」にも近づいていきます。
以前の仕事中、霧がかったぼんやりとした風景をそのまま写しとることで「見えていないことがリアル」だと確信を持ったという藤井。現代は明るすぎる藤井の言葉に、多くの仕事をともにしてきた副田はうなずきました。深澤の著書『デザインの輪郭』を愛読していて、前日にもおさらいのつもりが熟読してきてしまったという副田。自分の思っていたことがすべて文言になっていてびっくりした、と初めて読んだ当時の感想も披露。 最後に3人は見えすぎてしまうこの時代だからこそ、客観的な、引きをもった立場でバランスのいい「地と図」をつくる仕事をしていきたいと志を確かめ合いました。

3人のトークのあとは、恒例の質疑応答へ。着席だけでなく、立ち見の参加者からも積極的に手が挙がりました。今までの仕事からデザインの本質に至るまでさまざまな質問を丁寧に答えていく中、「よいデザインをしていくには?」との質問に「よい地図をつくってください」と答える場面も。それぞれが異なるジャンルで活躍する3人のものづくりの姿勢に、「地と図」の調和という共通項が実感できるひとときとなりました。