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「Khadi インドの明日をつむぐ
- Homage to Martand Singh -」展
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21_21 DESIGN SIGHTでは、2018年4月18日よりギャラリー3にて「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展を開催します。
簡素で美しい生活様式やテキスタイルをはじめ、今日でも手仕事による技法や歴史、文化が色濃く継承されているインド。なかでも「カディ(Khadi)」と呼ばれる綿布は、ものづくりのオートメーション化が著しい近年も、手紡ぎ、手織りによってインド各地でつくられています。
つくり手によって紡がれる一本一本の糸、多様な織り目による白の表情。その美しいテクスチャーには、インドの近代史と哲学が織り込まれています。インド国旗に糸車が配された背景には、輸入品を断ち国産の綿布に身を包む不買運動から、独立、そして明日への希望の象徴となったカディがありました。
マルタン・シン(Martand Singh、1947-2017)は、インド・テキスタイルなどの幅広い文化復興活動で知られています。シンは、インドの独立、雇用、死生、創造という観点からカディを「自由の布」と呼び、この綿布で仕立てられる衣服、カディ・クルタ(Kurta)を日常着として纏っていました。クルタは今日でも、セレモニーの正装として、ある時は寝間着として、多岐にわたる場面で着られています。
シンの活動を通じて、インド・テキスタイルは世界に伝播しました。イッセイ ミヤケでは、1980年代から彼とのコラボレーションを通じて、インド文化との対話ともいえる衣服づくりを行ってきました。その対話は、テキスタイルから発想するブランドHaaTの中で、今日も継続しています。
本展では、つくり手そのままの表情を見せるカディとその思想を、マルタン・シンの活動の根幹を担ってきた人々を現地で取材した映像とともに紹介します。インドのものづくりに宿る精神と息吹をご体感ください。
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- 会期
- 2018年4月18日(水)- 5月20日(日)
- 会場
- 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
- 休館日
- 火曜日(5月1日は開館)
- 開館時間
- 10:00-19:00
- 入場料
- 無料
- 主催
- 21_21 DESIGN SIGHT
- 協賛
- 株式会社 イッセイ ミヤケ
- 後援
- 公益財団法人 日印協会
- テキスト
- 森岡督行
- 映像制作
- 岡本憲昭
- グラフィックデザイン
- 山口信博
- 会場構成
- 工藤桃子
- 企画構成
- 前村達也(21_21 DESIGN SIGHT)
- 企画監修
- 皆川魔鬼子(HaaT)
- 特別協力
- デビッド・アブラハム、ラケッシュ・タークール、リタ・カプール、スリッド・サラバイ、アシャ・サラバイ