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日本のデザインミュージアム実現にむけて展
21世紀のデザインミュージアムについて考える展覧会。三宅一生のメッセージ「造ろうデザインミュージアム」を一つのきっかけに設立された21_21DESIGNSIGHTの全展覧会を「FINDING」「MAKING」「LINKING」「CREATING」の4つの水脈から振り返り、日本のデザインのアーカイブとその発信について考察した。
会期 2013年10月25日(金) - 2014年2月9日(日)
企画者挨拶
本展の企画者にとって、すべての始まりは三宅一生氏による2003年の新聞記事「造ろうデザインミュージアム」でした。それから10年、ミュージアム設立を目指してさまざまな動きが起こる中で、私たちに何ができるのか。その答えが、これまでの展覧会と付随する活動を再構築する本展です。企画は、故事に由来する「隗(かい)より始めよ」という方針で一致したのです。
デザインはこれまで、モノづくり〈MAKING〉を中心に捉えられてきましたが、それ以前にモノとコトと仕組みを発見する〈FINDING〉、同時に地域を世界につなぐ〈LINKING〉というテーマが必須だと考えました。そして真に創造の名に値する〈CREATING〉には、田中一光氏をはじめとして今は亡き6名の表現者を含んでいます。なお、各展覧会の解題とバナーは企画者が作成したものです。
デザインの送り手が現場でどんなに悪戦苦闘しても、受け手にとってデザインは愛、夢、そして贈物でありたい。それでこそ、語り尽くせないデザインの魅力が生まれるでしょう。送り手と受け手と語り手の間にあるデザインミュージアム。本展によって、だれもがその入口に立ちたいと思ってくだされば幸いです。
森山明子、佐藤 卓、深澤直人
開催概要
- 主催
- 21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
- 後援
- 文化庁、経済産業省、東京都、港区教育委員会、公益財団法人 日本デザイン振興会、日本デザイン団体協議会
- 特別協賛
- 三井不動産株式会社
- 協力
- 旭紙業株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、株式会社 竹尾、ベンキュージャパン株式会社、株式会社 ユポ・コーポレーション
- 企画
- 森山明子、佐藤 卓、深澤直人
- 企画協力
- 川上典李子
- グラフィックデザイン
- 野間真吾(佐藤卓デザイン事務所)
- 会場デザイン
- NAOTO FUKASAWA DESIGN
- 照明デザイン
- 海藤春樹
- 会場構成協力
- 五十嵐瑠衣