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「虫展 −デザインのお手本−」

contents

トーク「飛行する機構」

<本プログラムは終了しました>

初めて空を飛んだ生物といわれる虫。その翅の緻密な機構には、かつて人間が強い憧れを抱いた飛行のためのヒントが秘められています。

本展でも、甲虫の翅の構造に着目した作品「READY TO FLY」を展示しています。
その作家より、昆虫の翅の折り畳みなどの変形メカニズムを人工の構造に応用する研究に取り組む斉藤一哉と、デザインエンジニアで東京大学生産技術研究所教授の山中俊治。
そして、虫が飛び立つ瞬間などをとらえた動画SNSを通して発信する平井文彦(Tokyo Bug Boys)の3者が、「虫の飛行」について語り合います。
本展でテキストを担当した角尾 舞がモデレーターを務めます。

山中俊治+斉藤一哉+杉原 寛+谷道鼓太朗+村松 充「READY TO FLY」(写真:淺川 敏)
日時
2019年9月28日(土)14:00 - 16:00
場所
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
出演
山中俊治、斉藤一哉、平井文彦(Tokyo Bug Boys)、角尾 舞
参加費
無料(ただし、当日の入場券が必要です)
予約
8月30日(金)12:00より本ページにて受付、定員に達し次第終了
定員
80名

山中 俊治 Shunji Yamanaka

1982年東京大学工学部卒業後、日産自動車を経て,1987年フリーのデザイナーとして独立。1994年リーディング・エッジ・デザインを設立。2008-12年慶應義塾大学教授、2013年より東京大学教授。デザイナーとして腕時計から鉄道車両に至る幅広い工業製品をデザインする一方、技術者としてロボティクスや通信技術に関わる。2004年毎日デザイン賞受賞、ドイツIF Good Design Award、グッドデザイン賞受賞多数。2010年「Tagtype Garage Kit」がニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定。近年は「美しい義足」や「生き物っぽいロボット」など、人とものの新しい関係を研究している。

斉藤 一哉 Kazuya Saito

2005年京都大工学部卒、2007同大大学院航空宇宙工学専攻修士過程修了、2009年に東工大大学院機械物理工学専攻にて博士(工学)の学位を取得。東工大、JAXA宇宙科学研究所でのポスドク、東京大学生産技術研究所助教(2012-2017) 、東京大学大学院情報理工学系研究科特任講師(2017-2018)を経て、2019年より九州大学大学院芸術工学研究院の講師に着任。翅の折り畳みに代表される昆虫の身体にみられる高速変形メカニズムの解明を中心に、折紙の数理や生物模倣に基づく先進構造材料の開発に取り組む。

平井 文彦(Tokyo Bug Boys) Fumihiko Hirai

1971年東京生まれ。幼少期に愛知県南部の豊かな自然の中で多種多様な生き物達の魅力に触れ過ごす。鍼灸師として上京後、学校法人役員や会社役員として活動。ダンサー、ライター、コラージュアーティストであるパートナーと出会い、その活動を記録するためにカメラを手にする。そして幼少期に好きだった生き物を被写体に写真や動画を撮り始めると国内外のメディアに取り上げられ、その活動が主体になりつつある。今後は写真や動画をベースにVRやARコンテンツを開発し生物多様性保全の重要性を如何に伝えるかをテーマに活動し、主宰するネイチャー系クリエイター集団『TOKYO BUG BOYS』のホームページや各SNSで広報する。メディア出演・掲載歴:ナショナルジオグラフィック、テレビ朝日、大昆虫展(東京スカイツリー)、ざんねんな昆虫展(狭山市博物館)等。

Photo:Harumi Shimizu

角尾 舞 Mai Tsunoo

「デザインを伝えること」を軸に、執筆や展覧会構成、PR企画を行う。2010年、慶應義塾大学 環境情報学部卒業。メーカー勤務を経て、12年から16年まで山中俊治のアシスタントを務める。その後、スコットランドに1年間滞在し、17年10月に帰国。「日経デザイン」などでの執筆のほか、東京大学生産技術研究所70周年記念展示「もしかする未来 工学×デザイン」(国立新美術館・2018年)の構成、「自生するデザイン」展(デザインギャラリー1953・2019年)のテキスト執筆など。編書には『デザインの小骨話』(山中俊治著・日経BP社・2017年)がある。https://www.ocojo.jp/