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「単位展 — あれくらい それくらい どれくらい?」

contents

単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?

空気、光、音など、そのままでは捉えにくいものの量を示すさまざまな単位を、視覚的に分かりやすく並べたり、違う単位と比較したりすることで、直感的に理解できるようにした。触れることができる体験型の展示も多く、尺貫法などの単位が生まれた文化的背景や、ものづくりにおいて単位が果たす役割を学ぶ展覧会となった。
会期 2015年2月20日(金) - 5月31日(日)

メッセージ

人間は何世紀もの間、あれやこれやと測ったり区切ったり、計算したりとそんな作業を延々と続けて、世界を単位で定義づけてきたのだと驚かされました。そんな異常なまでの知への欲求は、人間にとってとても本能的なものと思えました。単位展を通して、新しいまなざしで世界をみてもらえたらうれしいです。

中村至男


普段仕事で使う単位のイメージは、厳密で難しいものでしたが、今回の展示を企画していて、単位ってもっと遊べるものなんじゃないかと思うようになりました。例えば、年齢ではなく身長が1mになったらお祝いしようとか。あんまり難しく考えず、単位を応用して遊んだり、基礎単位を頭でなく身体で実感したりして欲しいなと思います。

鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)


展覧会のあと家に帰ったら、目を閉じて「単位、単位、単位」と3回唱え、目を開いてみてください。身の回りでいかに巧妙に単位が使われているか、気がつくと思います。

稲本喜則(AXIS)


0.01mm以下の細かな調整をしたり、それを数メートル離れた所から眺めたり。ミクロとマクロの往復を繰り返すことで生まれる価値があります。単位展を通して、たくさんの"工夫"を身体で感じとり、新たな"知る"ことへの興味を持っていただければ幸いです。

岡本 健


単位は「見えないものを扱う」ために人間が生み出した"知の道具"のようなものだと思います。今回の展示では「単位」がどのように社会の中に入っているのかを紹介します。会場を出た後、みなさんの目が単位モードになって、普段と違った見え方ができるようになっていたら、幸いです。

寺山紀彦(studio note)


0の次は1だと思っていたので、授業で0.1が出て来た時は混乱しました。そこで頭の中で0.1を紙1枚に変換し、紙10枚で「1」として考えるようにしたのですが、0.01 、0.001と数字が小さくなるに従って、僕の頭の中の紙は増え続け、0と1の間にはものすごい量の数字があるんだと積まれた紙の束で感じたことを覚えています。身の回りには単位が溢れているのですが、数字を紙に置き換えて考えてみると違う見方ができるかもしれません。

菅 俊一


単位によって、色々な情報と共に文化や歴史がズルズルっと繋がって現れては、様々な領域に広がっていきます。そして世界を少し理解できるようになります。単位は一見して関係ないモノゴトを繋ぐ糸のようです。単位という言語を使い、そこかしこで色んな人とイメージを共有して世界を広げていってください。

前村達也(21_21 DESIGN SIGHT)

開催概要

主催
21_21 DESIGNSIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援
文化庁、経済産業省、港区教育委員会
助成
オランダ王国大使館
特別協賛
三井不動産株式会社、株式会社イッセイミヤケ
協賛
株式会社 良品計画
協力
株式会社エヌ・シー・エヌ、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、セイコーホールディングス株式会社、株式会社 竹尾、公益財団法人 竹中大工道具館、東京都計量検定所、パナソニック株式会社、株式会社マルニ木工、宮坂醸造株式会社
企画
中村至男/展覧会グラフィック
鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)/会場構成監修
稲本喜則(AXIS)/テキスト
岡本 健/会場グラフィック
菅 俊一/コンセプトリサーチ
寺山紀彦(studio note)/展示構成
学術協力
星田直彦
会場構成協力
五十嵐瑠衣
企画リサーチ協力
石黒知子、上條桂子、土田貴宏
ショップ監修
山田 遊(method)
企画進行
前村達也(21_21 DESIGN SIGHT)
参加作家
荒牧 悠、大西麻貴+百田有希/o+h、大野友資、岡崎智弘+Think the Earth、岡田憲一+冷水久仁江(LENS)、奥田透也、華雪、椛田ちひろ、桐山製作所、熊野 亘、佐野文彦+無印良品、ブライアン・ナッシュ・ジル、ヘルムート・スミッツ、造本見本帳(太田泰友+加藤亮介)、大日本タイポ組合、寺田尚樹(テラダモケイ)、野老朝雄、冨井大裕、西本良太、Noritake、マーテン・バース、パーフェクトロン、深津貴之、ヨシタケシンスケ、吉行良平と仕事
特別参加
葛西 薫、木内 昇、クライン ダイサム アーキテクツ、作原文子、高山なおみ、皆川 明、ジャスパー・モリソン、柳本浩市