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「祈りの痕跡。」

contents

祈りの痕跡。

"文字とは「伝えたい」という祈りにも似た、人の強い思いの究極の形である"というアートディレクター、浅葉克己の考え方を通して、地球上に残されたさまざまな表現を紹介。世界中の文字を研究している浅葉がとらえた未解読の古代文字や少数民族の文字など、コミュニケーションにまつわる過去・現在・未来を見通す。
会期 2008年7月19日(金) - 9月23日(日)

ディレクターズ・メッセージ

最初に痕をつけたのは、誰か。僕の頭の中は、いつもその疑問から逃れることができない。最初の文字たちの誕生である。5000年前にシュメール人が粘土板に楔形の文字を記した。その瞬間、思考や感情、才能、芸術や科学は永遠の命をもった。「書く」という行為ほど、人類に大きな影響を与えた発明はないと思う。

猛暑の時期に文字を目にすると全身が涼しくなるのは、なぜだろう。地球文字探険家として、21_21DESIGNSIGHTの空間にさまざまな痕跡を集め、文字でこの建物を埋めつくしたいと考えた。

独自の表現方法を有する四十名近くのアーティストやデザイナーに参加していただきながら、会場では大きく二つの軸のもとに作品紹介を試みた。ひとつが「痕跡」、そして「文字の世界」である。過去・現代・未来に通じるコミュニケーションに目を向けながら、深い意味で北京オリンピックに対抗できる展覧会にしたい。

浅葉克己

開催概要

主催
21_21 DESIGN SIGHT、財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援
東京都、渋谷区、港区、東京アートディレクターズクラブ、NPO法人 東京タイプディレクターズクラブ、社団法人 日本グラフィックデザイナー協会
協賛
アルジョウィギンス株式会社、和建設株式会社、株式会社 クールアース、株式会社 コム・プロジェクト、MOLZA株式会社
協力
株式会社 MGS 照明設計事務所、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、トリ・パイントレーディング株式会社、マックスレイ株式会社、株式会社 山田写真製版所
展覧会ディレクター
浅葉克己
制作協力
阿辻哲次、楠田枝里子、吉村作治
会場デザイン
内田 繁
照明デザイン
藤本晴美
音響デザイン
三枝成彰
コピーライティング
眞木 準
グラフィックデザイン
浅葉克己
出展作家
浅葉克己、マシュー・カーター、服部一成、石川直樹、狩野智光、木田安彦、神前 弘、李 禹煥、アンドレアス・ミュラー、ブロディ・ノイエンシュヴァンダー、大嶺實清、杉浦康平、鈴木 薫、土橋靖子、内田 繁