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「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」
開催概要

contents

オンライントーク
「文化がまざる、異種とむきあう」

<本プログラムは終了しました>

わかりあえないもの同士が意思疎通を図るプロセスを「翻訳」ととらえる「トランスレーションズ展」。

本イベントでは、まざりあう文化や異種にむきあう3人の作家が、その作品と背景にある思いを語り合います。複数の言語を母語とする人が、それらを織り交ぜて語る「個人的な言語」に着目するペイイン・リン。葉に空いた小さな穴、"気孔"の動きを読唇術で読み取り、声なき植物の「言語」に耳を傾けるシュペラ・ピートリッチ。ヒトとサメが愛し合う可能性を求めて、「サメを誘惑する香水」をつくることに挑戦した長谷川 愛。
「わかりあえなさ」を受け止めようとするそれぞれの試みを通じて、あらゆる他者と心を通わせる可能性を想像するトークです。

オランダ在住のペイイン・リン、シュペラ・ピートリッチと、日本在住の長谷川 愛の対話によって、異なる土地で暮らす作家たちの「文化がまざる」場ともなります。聞き手は塚田有那が務めます。世界各地からぜひご参加ください。

日時
2021年3月21日(日)17:00 - 18:30
場所
Zoom配信
出演
長谷川 愛、シュペラ・ピートリッチ、ペイイン・リン、塚田有那
言語
日本語、英語、逐次通訳
助成
オランダ王国大使館
特別協賛
三井不動産株式会社
参加費
500円
予約
3月5日(金)より本ページにて予約受付開始
参加条件
あらかじめお使いのデバイスでZoomアプリケーションをインストールし、動作環境をご確認ください
長谷川 愛

長谷川 愛 Ai Hasegawa

アーティスト。バイオアートやスペキュラティブ・デザイン、デザイン・フィクション等の手法によって、生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を発表している。 IAMAS卒業後渡英。2012年英国Royal College of ArtにてMA修士取得。2014年から2016年秋までMIT Media Labにて研究員、MS修士取得。2017年〜2020年3月まで東京大学 特任研究員。2019年秋から早稲田大学非常勤講師。2020から自治医科大学と京都工芸繊維大学にて特任研究員。上海当代艺术馆、森美術館、イスラエルホロンデザインミュージアム、ミラノトリエンナーレ、アルスエレクトロニカ等、国内外で多数展示。著書に「20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業 」(BNN新社)など。

シュペラ・ピートリッチPhoto: ANZE SEKELJ

シュペラ・ピートリッチ Spela Petric

スロベニアのリュブリャナとオランダのアムステルダムを拠点とするニューメディアアーティスト。自然科学を学び、生物学の博士号を取得している。彼女の芸術的実践は、自然科学、ウェットバイオロジー(実験研究)媒体の実践とパフォーマンスを組み合わせ、複数の種を含む試みを通じて人間中心主義の限界を批判的に考察している。彼女の芸術的実験は、異質な関係性を作り出すことにより、現代の(バイオ)テクノロジー社会の存在論的および認識論的基盤を明らかにすることを構想している。作品は、文化的現象における科学的方法論の再構築と再流用を中心に展開しながら、専門領域と一般領域との平等主義的で批判的な対話に挑んでいる。優れた芸術的業績に対し贈られるWhite Aphroid賞(スロベニア)、バイオアート・アンド・デザイン・アワード(オランダ)、プリ・アルスエレクトロニカ(オーストリア)「Award of Distinction」賞など受賞複数。

ペイイン・リン

ペイイン・リン Pei-Ying Lin

台湾出身のアーティスト兼デザイナーで、現在はオランダのアイントホーフェンを拠点に活動している。芸術的な手法による科学と人間社会の融合を主なテーマとしており、特に、個々の世界観を形成する要素に関するさまざまな文化的視点について議論を共有する場を構築することに興味を寄せている。最近では、不可視/可視、生物/無生物の境界線を操作し、このような探索を容易にするツールと手法を構築する方法を探ることに力を入れている。スターツ・プライズ2020「Honorary Mention」賞、アルスエレクトロニカ2015ハイブリッドアート部門「Honorary Mention」賞、Core 77デザイン・アワード2015のSpeculative Concepts部門「Professional Runner Up」賞、バイオアート・アンド・デザイン・アワード2016受賞。プロジェクトのひとつである「PSX Consultancy」は、スロベニアにある建築デザイン博物館(Museum of Architecture and Design)の常設コレクションとなっている。

塚田有那Photo: Asato Sakamoto

塚田有那 Arina Tsukada

編集者、キュレーター。世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。一般社団法人Whole Universe代表理事。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。12年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーターを務める。16年より、サウンドアーティストevalaによる「See by Your Ears」のディレクターとして様々な音と都市のプロジェクトを展開。近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(ビー・エヌ・エヌ新社)、共著に『情報環世界 - 身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)がある。大阪芸術大学アートサイエンス学科非常勤講師。