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「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」
開催概要

contents

オンライントーク「言葉の海をおよぐ」

<本プログラムは終了しました>

他者同士が心を通わせようとするプロセスを「翻訳」と捉え、国内外の作家による十人十色の試行錯誤を紹介している「トランスレーションズ展」。
本展は、その会場も「翻訳」によってデザインされています。空間にランダムに立てられた三角形の柱には、各面に色相環にそった色が割り当てられ、立つ場所や角度によって会場全体が異なるトーンに染まって見えます。立場や視点によって、同じものも異なる姿に見える。その変化を、建築・デザイン事務所のnoizが、空間的に「翻訳」しました。

一方、真っ暗な空間にさまざまな言語がさまざまな色で浮かび上がるインスタレーション「ファウンド・イン・トランスレーション」。マイクに向かって話しかけた言葉が、Google翻訳によって他言語に接続されていく過程をビジュアライズした作品です。翻訳された23の言語が映し出されるパネルの大きさはそれぞれの話者数に比例し、色はその言語が属する語族を表しています。

色と空間を使って「翻訳」を「体験」に置き換えたこの2つの試みについて、それぞれを牽引したnoizの豊田啓介と、Google Creative Labのキャシー・ハミルトンとジャスミン・ルビノビッツが語ります。本展ディレクターのドミニク・チェンが聞き手となり、感覚や情報を「体験」に翻訳するデザインについて考えるトークイベントです。

日時
2021年4月21日(水)20:30 - 22:00
場所
Zoom配信
出演
豊田啓介(noiz)、キャシー・ハミルトン(Google Creative Lab)、ジャスミン・ルビノビッツ(Google Creative Lab)、ドミニク・チェン
言語
日本語、英語、同時通訳
特別協賛
三井不動産株式会社
参加費
500円
予約
4月16日(金)より本ページにて予約受付開始
参加条件
あらかじめお使いのデバイスでZoomアプリケーションをインストールし、動作環境をご確認ください
豊田啓介(noiz)

豊田啓介 Keisuke Toyoda(noiz)

建築家 noizパートナー、gluonパートナー、東京大学生産技術研究所客員教授。1972年、千葉県出身。1996~2000年、安藤忠雄建築研究所、2002~2006年、SHoP Architects (ニューヨーク)を経て、2007年より東京と台北をベースに建築デザイン事務所 noiz を蔡佳萱 と設立、2016年に酒井康介が加わり共同主宰。2020年、ワルシャワ(ヨーロッパ)事務所設立。2017年、「建築・都市×テック×ビジネス」をテーマにした領域横断型プラットフォーム gluon を金田充弘と共同で設立。コンピューテーショナルデザインを積極的に取り入れた設計・開発・リサーチ・コンサルティング等の活動を、建築やインテリア、都市、ファッションなど、多分野 横断型で展開している。2025年大阪・関西国際博覧会 誘致会場計画アドバイザー(2017年~2018 年)。東京大学生産技術研究所客員教授(2020年~)。建築情報学会副会長(2020年~)。大阪コモングラウンド・リビングラボ ディレクター(2020年)。

キャシー・ハミルトン (Google Creative Lab)

キャシー・ハミルトン Cassie Hamilton(Google Creative Lab)

Googleのグループ・クリエイティブ・リードを務める。より多くの人々に役立つ方法でGoogleのイノベーションを伝えることを目指すチームであるクリエイティブラボに所属。過去数年にわたり、アジア太平洋地域に焦点を当て、日本で複数のプロジェクトを立ち上げている。東京、愛知、横浜の高齢者と幅広く協力し、コミュニティのニーズに応える音声アプリを開発。また、家族と高齢者をテクノロジーで結ぶことを補助するギフトキットの作成に携わる。昨年は、夏に日本で見られる昆虫を鑑賞するために、Google 検索のAR機能を活用した昆虫コレクション(スマートフォンでヘラクレスオオカブトをGoogle 検索して、目の前に呼び出そう!)を立ち上げ。現在は、持続可能性、AI、アクセシビリティに関するプロジェクトに取り組んでいる。マサチューセッツ州ウェルズリー大学卒。

ジャスミン・ルビノビッツ(Google Creative Lab)

ジャスミン・ルビノビッツ Jasmin Rubinovitz(Google Creative Lab)

分野横断型の研究者、アーティスト、エンジニア。 現在は、Googleのソフトウェア研究エンジニアとベツァエル美術デザイン学院の非常勤講師を務める。MITメディアラボでメディア・アーツ・アンド・サイエンスの修士号、エルサレム・ヘブライ大学でコンピューターサイエンスの学士号、ベツァエル美術デザイン学院でセラミック・デザインの学士号を取得。研究対象は、機械学習、自然言語処理、人間と機械の共生のためのデータ視覚化の活用。Google入社前は、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツで教鞭をとったほか、ニューヨークタイムズの系列会社であるフェイク・ラブ(Fake Love)でリード・クリエイティブ・テクノロジストとして勤務し、アルゴリズム、データ、計算ツールを活用したインタラクティブな体験を創造している。

ドミニク・チェン

ドミニク・チェン Dominique Chen

博士(学際情報学)。使う言語は日・仏・英。日本、台湾、ベトナムの血を引くフランス国籍。幼少時には50カ国以上から生徒が集まるインターナショナルスクールに通い、日々「翻訳」を体感して過ごす。現在は早稲田大学文化構想学部・准教授。XXII La Triennale Milano『Broken Nature』展(2019.3.1〜9.1)でぬか床ロボット『NukaBot』、あいちトリエンナーレ2019『情の時代』展(2019.8.1〜10.1)では人々の遺言の執筆プロセスを可視化する『Last Words/TypeTrace』を出展。主な著書に、『未来をつくる言葉:わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)など。