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田島征三と木の実のワークショップ
絵本作家でありながらも絵本の枠を超えて制作活動を続ける田島征三は、本展で巨大な立体作品「獣の遠吠え」を展示しています。本イベントは田島による、木の実を使って自由に作品をつくるワークショップです。
「獣の遠吠え」は、未成熟のモクレンの実を膠(にかわ)で和紙に付け、木の実が生きていた時の記憶を蘇らせた作品です。ワークショップでは、それぞれ身近な自然素材を用いて、素材と対話しながら、参加者の個性やストーリーを広げるオリジナルの作品を楽しみながら制作します。
素材となる木の実や落ち葉は、好きなものをお持ちいただくこともできます。この機会にぜひご参加ください。
- 日時
- 2018年1月27日(土)14:00-16:00
- 場所
- 21_21 DESIGN SIGHT
- 講師
- 田島征三
- 参加費
- 1,000円(ただし、別途当日の入場券が必要です)
- 予約
- 12月26日(火)12:00より本ページにて受付開始、定員に達し次第終了
- 定員
- 20名(小学生以下)
* 本イベントは小学生の方を対象とします。保護者の付添をお願いいたします * 当日は、汚れても良い服装でご参加ください * 作品の土台となる紙の空箱(菓子箱のようなもの)を1つお持ちください
田島征三 Seizo Tashima
1940年、大阪府生まれ。幼少期を高知県で過ごす。1962年、手刷り絵本『しばてん』を制作。1965年、1月1日初めての絵本「ふるやのもり」出版。
1969年、東京都西多摩郡日の出村(現日の出町)に移り、ヤギやチャボを飼い畑を耕す生活をしながら、タブロー・版画・エッセイ・絵本などを創り続ける。特に我が国の絵本界では全く無視されている「はたけうた」「くさむら」は注目に値する。1998年、廃棄物処分場から焼却灰の飛散により胃癌、伊豆半島に移住。森の中を歩いていた時、シロダモの大木に呼び止められ、翌々翌年その実を集めて制作した絵本『ガオ』を出版する。その後、絵本を作りながら、木の実や流木などによる作品を発表し続けている。
2009年、新潟県十日町市の廃校になった小学校を丸ごと絵本にした「空間絵本」を制作「絵本と木の実の美術館」とし、現在も開館中。2013年、香川県大島で、ハンセン病の元患者の療養所で、入所者が暮らしていた建物を丸ごと「空間詩・青空水族館」にした。そして、この詩をもとに絵本『海賊』を出版。