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企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」

contents

展示内容

ギャラリー1

スタジオライブ映像:稲垣哲朗

ひとつひとつの音の要素を積み重ねながら「音の構造体(audio architecture)」を構築していく楽曲『AUDIO ARCHITECTURE』のスタジオライブを記録し、音に固有のグルーヴを可視化する。

歌詞・編集画面映像:奥田章智(tha ltd.)

ギャラリー2

大西景太「Cocktail Party in the AUDIO ARCHITECTURE」

「カクテルパーティ効果」とは、大人数が話し合う雑音(ノイズ)の中でも、話し相手の声や、別の席で交わされる興味のある話題が聞こえる「音の選択的聴取」を指す言葉。「音を聴く時には聴覚だけではなく、他の様々な感覚も使いながら感じている」と考える大西景太は、楽曲を構成する全ての音要素を個別のモーショングラフィックス要素に翻訳し、その全体を一つの場に再構成した。

折笠 良「エンドゲーム・スタディ」

オスカー・ワイルド、石原吉郎、ロラン・バルトといった、作家・詩人・思想家のテキストをモチーフに制作してきた折笠 良は、記号たちを楽曲に乗せて、生命的挙動を吹き込む。アルファベットの文字たちが平面を離れて舞うたびに、意味(シニフィエ)と記号(シニフィアン)をつなぐ軛(くびき)が外れ、新しい言語の生成が言祝(ことほ)がれる。

梅田宏明「線維状にある」

環境として、そして背景としての「映像(光)」を意識してダンス作品を制作するという梅田宏明は、楽曲の構造に対して「筋繊維*の構造」というモチーフをぶつけ、音の時間的な流れとカップリングするような動きを描き出す。
*筋肉を構成する繊維状の細胞、筋肉線維のこと

勅使河原一雅「オンガクミミズ」

楽曲を「生命的に脈打つもの」として捉え、その断面の連続を描いていくことによって、音楽を聴取する行為に潜む複雑さを表現した映像作品。音楽を一つの現象として成立させる膜=境界線を生成している。隙間なく無数のミクロな小胞体で埋め尽くされた断面は、人間の聴覚器官が瞬間瞬間で受容する音楽の構造であり、感覚意識体験(クオリア)が生じるより前の「知覚の現場」でもある。

UCNV「Another Analogy」

構造の崩れたデジタル画像の美学を描くUCNVによる映像作品は、正常な映像と、その壊れたバージョンを並置することで、楽曲の歌詞の「対義語の対比」という構造に呼応している。もともとは同じ内容を映しているはずの二つの映像は互いに異世界のリアリティを喚起させ、音の聴こえ方までもが歪曲(グリッチ)される。

水尻自子「airflow」

ユーモラスで官能的な線の動きによって、観る人の触覚をくすぐったり内臓をまさぐったりするアニメーションを制作する水尻自子が、楽曲の歌詞のなかでさまざまな感覚が対比される構造に着目しながら、感覚の微小なズレを表現。寿司、ティッシュ、風船といった卑近な物体が複数個ならび、最初は同じ動きを見せるが、それぞれ別々に作画されているので、自然と形や動きに小さな差異が生まれていく。

ユーフラテス(石川将也)+ 阿部 舜「Layers Act」

シンプルな模様の描かれた二枚の透明フィルム(レイヤー)を重ねて動かすことでつくられる、多彩な視覚効果で構成された映像作品。モーターを使ってフィルムを一定速度で動かしたり、楽曲に合わせて手で動かしたりしながら撮影し、生理的な気持ち良さを追求して編集した。

辻川幸一郎(GLASSLOFT)×バスキュール×北千住デザイン「JIDO-RHYTHM」

音楽を聴きながら、聴いている自分を見て、そこに音楽と連動した視覚的エフェクトが重なる。そうやって、従来の「音楽+映像」というミュージック・ビデオの構造に「音楽を聴く人」そのものが取り込まれ、「音楽+映像+鑑賞者」が一つに統合される。自分だけのインタラクティブなミュージック・ビデオを専用スマートフォンアプリからダウンロードして、いろいろな場所や友人と試すこともできる。
http://kitasenjudesign.com/jido-rhythm/