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開催概要
写真:火鉢 出雲(島根) 昭和時代 1940年代〈日本民藝館蔵〉
21_21 DESIGN SIGHTでは2018年11月2日より、プロダクトデザイナーの深澤直人ディレクションによる「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」を開催します。
1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳 宗悦(1889-1961)が、無名の職人たちによる民衆的工芸を初めて『民藝』と名づけました。
民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展していきました。
地域ごとの特色が失われ、ものへの愛着が希薄になりがちな時代だからこそ、民藝に宿る無垢な美意識と精神性は、使い手のみならずものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、新しい時代のエネルギーを生み出すきっかけとなるのではないでしょうか。
本展では、日本民藝館館長を務める深澤直人が、同館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、素直にその魅力を語るコメントとともに展示します。また、民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事を捉えた映像、深澤直人の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真によって、現代に生きる民藝の姿を紹介します。
さらに、柳 宗悦が著した「日本民藝館案内」や心の内を短い句で表現した「心偈(こころうた)」、柳 宗理がレイアウトを手がけた機関誌『民藝』の表紙、民藝運動初期のものづくりの様子が収められた「民藝運動フィルムアーカイブ」などを通して、民藝の歩みを振り返ります。
最後に、日本各地で民藝を受け継ぐ現代のつくり手による品々も紹介し、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art =民藝」を紐解いていきます。
- 会期
- 2018年11月2日(金)- 2019年2月24日(日)
- 会場
- 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
- 休館日
- 火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月26日 - 1月3日)
- 開館時間
- 10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
- 入場料
- 一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
各種割引についてはご利用案内をご覧ください
- 主催
- 21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
- 後援
- 文化庁、経済産業省、港区教育委員会
- 特別協賛
- 三井不動産株式会社
- 協賛
- 株式会社良品計画、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
- 展覧会ディレクター
- 深澤直人
- 特別協力
- 日本民藝館
- 展覧会グラフィック
- TSDO
- テキスト
- 猪飼尚司
- 会場構成
- 中原崇志
- 会場グラフィック
- 飯田将平
- 映像
- 岡本憲昭
- コーディネーション
- 夏目康子
- 参加作家
- マーティ・グロス、大矢真梨子
- 出展者
- 石川昌浩(石川硝子工藝舎)、石北有美、石飛 勲、伊藤嘉輝(星耕硝子)、井上尚之、金井志人(金井工芸)、小峰和子、坂本 創、佐藤朝治、綱取光男(虎山工房)、富井貴志、豊永盛人、七尾佳洋、沼倉節夫(工房竈神)、藤谷幸也、山崎大造、與那覇有羽、米沢研吾
- 21_21 DESIGN SIGHTディレクター
- 三宅一生、佐藤 卓、深澤直人
- アソシエイトディレクター
- 川上典李子
- プログラム・ディレクター
- 前村達也