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クリストとジャンヌ=クロード
(Photo: Wolfgang Volz ©2004 Christo and Jeanne-Claude Foundation)
クリストは1935年6月13日、ブルガリアのガブロヴォで生まれました。ジャンヌ=クロードは同年同日にモロッコのカサブランカで、フランス人の両親の元に生まれました。クリストは1956年にブルガリアを離れ、まずチェコスロバキアのプラハへ、1957年にはオーストリアのウィーンに亡命し、その後スイスのジュネーブに移り住みます。1958年、パリに渡ったクリストは、妻であると同時に生涯にわたる共同制作者となるジャンヌ=クロードと出会い、モニュメンタルな環境芸術作品を制作することになります。2009年にジャンヌ=クロード、2020年にクリストはこの世を去りました。
初期の「包まれたオブジェ」、「パッケージ」からモニュメンタルな屋外プロジェクトまで、クリストとジャンヌ=クロードの作品は、絵画、彫刻、建築といった従来の枠を超越したものでした。彼らの作品には、「包まれた海岸線、100 万平方フィート、 オーストラリア・シドニー、リトル湾、1968–69」、「ヴァレー・カーテン、コロラド州ライフル、1970–72」、「ランニング・フェンス、カリフォルニア州ソノマ郡とマリーン郡、1972–76」、「囲まれた島々、フロリダ州グレーター・マイアミ、ビスケーン湾、1980–83」、「包まれたポン・ヌフ、パリ、1975–85」、「アンブレラ、日本=アメリカ合衆国、1984–91」、「包まれたライヒスターク、ベルリン、1971–95」、「ゲート、ニューヨーク市セントラルパーク、1979–2005」、「フローティング・ピアーズ、イタリア・イセオ湖、2014–16」、「ロンドン・マスタバ、ハイドパーク、サーペンタイン湖、2016–18」などがあります。
21_21 DESIGN SIGHTでは、特別展「クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORKS=PROJECTS」(2010年)の開催に合わせて来日したクリストが、トークイベントに出演しました。企画展「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」(2017年)では、「フローティング・ピアーズ、イタリア・イセオ湖、2014–16」を映像やドローイングで紹介しました。