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クリエイターズトークvol.4
中島伽耶子 × 前田高輔(三菱ケミカル株式会社)
企画展「Material, or 」の関連プログラムとして、クリエイターズトークシリーズを開催します。第4回目は、美術作家の中島伽耶子と、本展参加企業である三菱ケミカル株式会社の前田高輔によるトークです。聞き手は本展企画チームの山田泰巨が務めます。
中島は、壁や境界線をモチーフにして、分かりあえなさについて考える作品を一貫して制作しています。東京都現代美術館にて11月5日まで開催中の展覧会「あ、共感とかじゃなくて。(外部サイト)」では、空間を仕切る巨大な壁によって見えないものを考察する「we are talking through the yellow wall」を展開。一方、前田は化学メーカーの三菱ケミカル株式会社のデザイナーです。企画展「Material, or 」では研究者とともに工業的なプラスチックを自然の原理になぞらえ、時と共に解体していくインスタレーションを展示しています。
異なる展示施設、異なる展示テーマのなかで、同時期に展示を行っている両者ですが、意外な共通点が見えてきます。多様な視点から私たちとマテリアルとの関係性を探ります。
右:三菱ケミカル株式会社(根本明史、髙木誠司、石間伏 武、中野雄太、前田高輔)「時の声」(撮影:木奥恵三)
- 開催日
- 2023年10月20日(金)
- 時間
- 18:00 - 19:30
* 17:50になりましたら、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2 B1Fロビーにお集まりください
* 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2への最終入場は18:30となりますのでご注意ください - 場所
- 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2 B1Fロビー
- 出演
- 中島伽耶子、前田高輔(三菱ケミカル株式会社)
- モデレーター
- 山田泰巨
- 特別協賛
- 三井不動産株式会社
- 言語
- 日本語
- 参加費
- 無料(ただし、当日の入場券が必要です)
- 予約
- 不要
中島伽耶子 Kayako Nakashima
1990年、京都生まれ。物事を隔てる壁や境界線をモチーフにしながら、場所との関わりを出発点に作品を制作している。作品に現れる壁や境界線は、多くの場合、突破される対象として登場する。取り壊し予定の古民家の壁や床の傷を金継ぎした作品(家はその後実際に取り壊した)、壁や天井に開いた穴から室内に洩れる外光を見ることができる古民家の作品などを経て、近年は室内に壁を設け壁の両側にいるものたちの関係性を問い直している。
前田高輔 Kosuke Maeda(三菱ケミカル株式会社)
東京生まれ。デザイナー(会社員)。東京藝術大学大学院美術研究科修了。同大学修了後、大手印刷メーカーにてCMFのデザイナーを務める。同社を退社後は三菱ケミカル株式会社に入社し、研究所のデザイナーとして活動。本展ではデザイナーとして研究者と供に展示作品の制作を行う。活動は他に、2013年企画展「杜舞台」東京展(3331 Arts Chiyoda)に作家として参加するほか、2014年企画展「それぞれの仕方で」(柏高島屋ステーションモール)の企画をするなどの活動を行ってきた。
山田泰巨 Yoshinao Yamada
編集者・ライター。『商店建築』『Pen』編集部を経て、2017 年よりフリーランスとして活動を始める。雑誌『Casa BRUTUS』『ELLE DECOR』『Pen』『AXIS』をはじめ、企業広報誌『LifeWear magazine』『AGORA』『Ginza Six Magazine』などで、建築、デザイン、アート、ファッションのテーマで編集執筆を行う。ほかに地域活性イベント「工場の祭典」や企業のプロジェクトへの参加、展覧会の企画協力、冊子制作にも携わる。著書に「天童木工とジャパニーズモダン」(青幻舎刊)など。