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企画展「Material, or 」

contents

展示内容

展覧会企画チームが写真家ゴッティンガムとともに海岸で撮影した本展のイメージビジュアル
Photo: Untitled (Your Materials #63–126), 2023 © Gottingham
Image courtesy of Nippon Design Center and Studio Xxingham

本展覧会は、大きく3つの視点から私たちと「マテリアル」のつながりを読み解いていきます。

まずは「マテリアル」が、「素材」として意味づけされるという視点を探ります。人は思考によってマテリアルに意味を与える一方、マテリアルに触れているうちに意味を見出してもきました。有史以来、人が続けてきたその行為を、デザインやアート、暮らしのなかで生まれた手仕事などから紹介していきます。

続いて、マテリアルをとおした世界の絡まり合いを感じ、再発見することを目指します。私たち人間だけではなく、この世界に生きる動植物もまたマテリアルを素材としているのです。ここでは私たちが生きる世界との「つながり」を再び意識することで、マテリアルとの「つながり」を再認識することを促します。人と動植物、動植物と人工物、これらの関係性から生まれた成果物などを中心に世界と「つながる」きっかけを提示します。

最後に、私たちがマテリアルとの関係を更新する事例に迫っていきます。マテリアルと私たち人や動植物は「共異体」として、世界と絡まり合っています。そのように捉えた上で多様なマテリアルと自身の手で向き合うと、ものをつくる視点や態度は大きく変わることでしょう。ここでは新しい視点や技術をもって、マテリアルとの関係を更新した素材やその取り組みを紹介していきます。

デザイナーによるプロダクトやリサーチを主眼とする成果物、アーティストによるマテリアルとの対話から生まれた多様な表現、工芸作家による作品や祭具・民芸品、そして人の視点を超えた動植物や有機物によるマテリアルへのアプローチ。多種多様な事例で、マテリアルへの意識を更新していくことを目指します。