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「ルール?展」のルール更新会議
「開かれた展覧会とは何か?」
本展は、あらかじめ鑑賞体験を制限するような禁止事項をできる限りつくらず、来場者のふるまいとともにルールを更新していく仕組みをとっています。また、自由に動かせる箱があったり、会場での撮影が可能だったりと来場者の判断と責任で展覧会を自主的に楽しむことができるようにしています。しかし一部では、多様な人々が集まる社会での一般的なルールやマナーが守られず、不満の声が上がるなどしたことから、会場内での禁止事項に関するルールが追加されてもいます。
そこで本イベントでは、本展ディレクターチームが、これまでの会場ルールの変遷を振り返りつつ、来場者から寄せられた意見をもとに、今後、鑑賞時のルールをどのように更新するか議論し決定します。また、そのプロセスを通して、より多くの人が体験を制限されることなく楽しむことのできる、開かれた展覧会の可能性を考えます。モデレーターはミュージアムエデュケーターの会田大也。4名による公開会議をお楽しみください。
- 日時
- 2021年10月16日(土)20:00 - 21:30
- 場所
- Zoom配信
- 出演
- 水野 祐、菅 俊一、田中みゆき
- モデレーター
- 会田大也
- 特別協賛
- 三井不動産株式会社
- 参加費
- 無料
- 予約
- 本ページの「ご予約はこちら」より参加登録をしていただき、配信されるURLよりご参加ください
- 参加条件
- あらかじめお使いのデバイスでZoomアプリケーションをインストールし、動作環境をご確認ください
水野 祐 Tasuku Mizuno
法律家。弁護士(シティライツ法律事務所)。九州大学グローバルイノベーションセンター(GIC)客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。慶應義塾大学SFC非常勤講師。note株式会社などの社外役員。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』、共著に『オープンデザイン参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」』など。Twitter : @TasukuMizuno
菅 俊一 Syunichi Suge
コグニティブ・デザイナー/表現研究者/多摩美術大学統合デザイン学科准教授。1980年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。人間の知覚能力に基づくコグニティブデザインの考え方による問題設計や新しい表現の研究開発を軸に、社会に新しい価値を提案することを活動の主としている。主な仕事に、NHK Eテレ「2355ID / 0655ID」、21_21 DESIGN SIGHT企画展「単位展」コンセプトリサーチ、21_21 DESIGN SIGHT企画展「アスリート展」展覧会ディレクター。著書に『差分』(共著・美術出版社)、『まなざし』(ボイジャー)、『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(共著・マガジンハウス)、『観察の練習』(NUMABOOKS)。主な受賞にD&AD Yellow Pencilなど。主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2019」(愛知県美術館、2019)、個展に「指向性の原理」(SOBO、東京、2017)、「正しくは、想像するしかない。」(デザインギャラリー1953、東京、2019)など。 http://syunichisuge.com
田中みゆき Miyuki Tanaka
キュレーター/プロデューサー。アートセンターなどに勤務後、「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画する。価値が定まる前の表現を扱うプロジェクトを通して、表現の見方や捉え方を障害当事者や鑑賞者とともに再考する。近年の企画に、「大いなる日常」展(2017年、NO-MA)、「音で観るダンスのワークインプログレス」(2017年~19年、KAAT神奈川芸術劇場)、映画「ナイトクルージング」(2019年公開)、「オーディオゲームセンター」(2017年~)など。「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020 BOOK PROJECT『そのうち届くラブレター』」 キュレーター(2020年)、大阪・関西万博日本政府館基本構想策定における企画・展示コンテンツ分野クリエイターを務める。UCLA、東京大学DO-IT、Google Rare"The Power of Difference"など障害や多様性をテーマとしたカンファレンスにも多数登壇。2018年より東京工業大学リベラルアーツ研究教育院非常勤講師。http://miyukitanaka.net
会田大也 Daiya Aida
東京造形大学、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修了。2003年の開館時より11年間、山口情報芸術センター[YCAM]にて教育プログラムの開発運営を行う。ミュージアムにおけるメディアリテラシーや美術教育、地域プロジェクト、または企業における人材開発といった分野で、ワークショップやファシリテーションの手法を用いて「学校の外の教育」を実践してきた。一連のオリジナルメディアワークショップにてキッズデザイン大賞や、担当した企画展示「コロガル公園シリーズ」で、文化庁メディア芸術祭、グッドデザイン賞などを受賞。
2014年-2019年東京大学大学院GCL特任助教、2019年あいちトリエンナーレ/国際芸術祭「あいち2022」キュレーター(ラーニング)を経て、2019年より山口情報芸術センター[YCAM]学芸普及課長。