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企画展「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」

contents

プロフィール

クリストとジャンヌ=クロード

クリストは1935年6月13日ブルガリアのガバロフに生まれる。ジャンヌ=クロードは、同年同月同日に、フランス人両親のもとモロッコのカサブランカで生まれる。クリストはソフィアの美術アカデミー在学中に祖国を去り、プラハ、ウィーン、ジュネーブを経て1958年にパリに移り住む。その年の秋にジャンヌ=クロードと出会い、1961年、ドイツ・ケルン港での「埠頭のパッケージ」「積まれたドラム缶」を皮切りに、二人共同でさまざまなプロジェクト(=野外空間での一時的な芸術作品)に取り組むようになる。1964年、ニューヨークに移り住む。以降、「ヴァレー・カーテン、コロラド州ライフル、1970-72」、「包まれたポン・ヌフ、パリ、1975-85」「アンブレラ、日本=アメリカ合衆国、1984-91」「ゲート、ニューヨーク市セントラル・パーク、1979-2005」など、主に布を使い景観を変貌させる仕事を実現してきた。2009年にジャンヌ=クロードが急逝した後も、クリストの創作活動が衰えることはなく、2013年には大規模な室内インスタレーション作品「ビッグ・エア・パッケージ、ドイツ、ガソメーター・オーバハウゼン、2010-13」、2016年には「フローティング・ピアーズ、イタリア・イセオ湖、2014-16」を実現した。現在も、1977年に開始された「マスタバ、アラブ首長国連邦のプロジェクト」の実現を目指し精力的に準備活動を続けている。

石上純也

1974年、神奈川県出身。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了、妹島和世建築設計事務所を経て2004年、石上純也建築設計事務所を設立。主な作品に「神奈川工科大学 KAIT工房」など。2008年ヴェネチア・ビエンナーレ第11回国際建築展・日本館代表、2010年豊田市美術館で個展『建築のあたらしい大きさ』展などを開催。日本建築学会賞、2010年ヴェネチア・ビエンナーレ第12回国際建築展金獅子賞(企画展示部門)、毎日デザイン賞など多数受賞。

ヌーメン/フォー・ユース

ヌーメン/フォー・ユースは、舞台芸術、インダストリアルデザイン、空間デザイン、コンセプチュアルアートの分野で活動しているアーティスト集団。1998年に、インダストリアルデザイナーのスヴェン・ヨンケ(Sven Jonke)、クリストフ・カツラー(Christoph Katzler)、二コラ・ラデルコヴィッチ(Nikola Radeljković)からなるコラボレーション・グループ「フォー・ユース」として最初に結成された。1999年、インダストリアルデザインの枠を超えたあらゆるプロジェクトを実現する集団アイデンティティとして、ヌーメンを結成。2004年以降は、マドリードの国立演劇センターにおける舞台「インフェルノ(Inferno)」のための大がかりなサイトスペシフィックプロジェクト制作を機に、ヌーメン/フォー・ユースは舞台芸術に本格的に取り組むようになる。その後、ヨーロッパ各地で舞台芸術の制作が続いている。2008年以降は、あらかじめ決まった機能を持たせずにオブジェクトやコンセプトを構成することに重点を置いている。その活動から、Numen-Lightシリーズ、Tape、Net、Tuft、String、Tubeなど、より異種混合的で実験的な作品が生まれている。

ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ

2013年から3年間、松島・仙台・福島の3都市にて行われた、音楽の箱舟「アーク・ノヴァ(ラテン語で新しい方舟の意)」。東日本大震災を受けて、スイスのクラシック音楽祭ルツェルン・フェスティバルから寄せられた友情が、コンテナトラックに載せて移動することができる可動式のコンサートホールと、そこで行われる音楽祭として形となった。約500人収容のホールにて、クラシックを中心とした音楽会や教育プログラムなど、様々なイベントが行われた。

Courtesy of URANO,
Photo by Yosuke Takeda

淺井裕介

1981年東京都出身。マスキングテープに耐水性マーカーで植物を描く「マスキングプラント」や、土と水を使用し動物や植物を描く「泥絵」、アスファルトの道路で使用される白線素材のシートをバーナーで焼き付けて制作する「植物になった白線」など、室内外を問わず外力によって増殖させた自然界のイメージを、支持体となる様々な場所や物に、その土地や身の回りの品々で奔放自在に制作を行っている。近年の主な展示に「淺井裕介 -- 絵の種 土の旅」(2015-2016年・彫刻の森美術館)、「生きとし生けるもの」(2016年・ヴァンジ彫刻庭園美術館)、「瀬戸内国際芸術祭」(2013-2016年・犬島)、ヒューストンでの個展「yamatane」(2014年・Rice Gallery)など。

ダニ・カラヴァン

1930年にテルアビブで生まれたカラヴァンは、1960年代初頭から、演劇、ダンス、オペラの舞台装置をデザインし、バットシェバ舞踏団(Bat Sheva Dance Company)、マーサ・グレアム(Martha Graham)、ジャン・カルロ・メノッティ(Gian Carlo Menotti)の作品に参加してきた。その一方で、エルサレムのクネセト(国会)本会議場において石壁のレリーフを手掛けるとともに、自身初のサイトスペシフィックな環境彫刻であるネゲヴ記念碑をベエルシェバ近郊に制作した。これは、環境芸術およびサイトスペシフィック彫刻における画期的作品となった。以降、イスラエル、ヨーロッパ、米国、韓国、日本などで環境彫刻の制作を依頼されている。これまでに世界中の多くの美術館で展覧会を行い、イスラエル賞(彫刻部門)や、芸術界のノーベル賞にあたる日本の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。テルアビブとパリで生活し、制作を行っている。

© Georges Rousse

ジョルジュ・ルース

ジョルジュ・ルースは、絵画、建築、写真を融合し、廃墟を色と形状が織りなすスピリチュアルなビジョンへと生まれ変わらせ、カメラが捉えた特定の視点から最終イメージをつくり上げている。その壮大な写真を通して、彼は私たちに、視角とは何か、錯視とは何か、知覚とは何かを思考させる。1981年の最初の展覧会以来、ルースはその比類ないインスタレーションの制作を続け、空間に対する彼の見方と、無名のものから超一流のものまで様々な建築に対する解釈を提示している。彼の作品はあらゆる人に評価され、世界中で展覧会が開かれている。30年にわたりアートシーンの重鎮として活躍してきたジョルジュ・ルースは、これまでに国際写真センター賞(ICP賞)、Grand Prix National de la Photographieなど数々の名誉ある賞に輝き、世界中で多くの個展や共同展に参加してきた。

西野 達

1960年、名古屋生まれ。1997年から主にヨーロッパで活動。屋外のモニュメントや街灯などを取り込んで部屋を建築しリビングルームや実際にホテルとして営業するなど、都市を舞台とした人々を巻き込む大胆で冒険的なプロジェクトを発表することで知られる。現在はベルリンと東京を拠点に活動。シンガポールのマーライオンを使ったホテルプロジェクト「The Merlion Hotel」(2011年)、NYマンハッタンのコロンブスのモニュメントを使用したプロジェクト「Discovering Columbus」(2012年)、ロシアのエルミタージュ美術館内のインスタレーション「So I only want to love yours」(2014年)など。