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「ディープ・サイエンス・トーク」
「ディープ・サイエンス・トーク」では、本展でクリエイターと協働した研究領域の異なる研究者たちが登壇し、デザインという接点を通じて議論します。
脳の働きや発生の仕組みの解明に取り組む池内与志穂はDLX Design Labと神経細胞と会話する可能性を考えるインスタレーションを発表。解剖学・形態学が専門の郡司芽久は、nomenaと協働し触って「かたち」を体感する骨の作品を制作し、舘 知宏は折紙工学・構造形態学を通じて荒牧 悠の見出した現象の理由を解き明かし、キネティックな作品を協働しました。
数多くの研究者と協働しプロトタイプの開発を行なってきた本展ディレクターの山中俊治も登壇し、科学の視点からさまざまな可能性を探ります。
右上:山中研究室・村松 充+宇宙航空研究開発機構(JAXA)・ミズノ「emblem」(撮影:木奥恵三)
左下:荒牧 悠+舘 知宏「座屈不安定性スタディ」(撮影:木奥恵三)
右下:nomena+郡司芽久 「関節する」
- 開催日
- 2024年6月22日(土)
- 時間
- 15:00 - 17:00(開場14:30)
- 場所
- 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2 B1Fロビー
- 出演
- 池内与志穂、郡司芽久、舘 知宏、山中俊治
- 特別協賛
- 三井不動産株式会社
- 言語
- 日本語
- 参加費
- 無料(ただし、当日の入場券が必要です)
- 予約
- 上部リンク(外部サイト)にて受付、定員に達し次第終了
- 定員
- 50名
ご予約に際しては、以下の注意事項をご確認ください。
* 開始時間を30分過ぎてもお越しいただけない場合は、キャンセル扱いとさせていただきます。
* 定員に達している場合でもキャンセルの状況次第で当日ご参加いただける可能性があります。
池内与志穂 Yoshiho Ikeuchi
東京大学生産技術研究所准教授。東京大学、ハーバード大学医学部、ワシントン大学(セントルイス)医学部での研究活動の後、2014年より神経科学と組織工学を融合した研究を行っている。ヒトのiPS細胞などから神経細胞や組織(オルガノイド)をつくることを通じて、神経系が出来上がる仕組みや、脳が機能するメカニズムなどを理解することを目指している。
郡司芽久 Megu Gunji
東洋大学生命科学部助教。2017年3月に東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程を修了し、博士(農学)を取得。国立科学博物館、筑波大学を経て、2021年4月より現職。専門は解剖学・形態学で、キリンをはじめとする大型哺乳類の身体構造の進化について研究しています。第7回日本学術振興会育志賞を受賞。
舘 知宏 Tomohiro Tachi
東京大学大学院総合文化研究科教授。2005年東京大学工学部建築学科卒業。2010年同大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。2002年から折紙設計をはじめ、Origamizer、Freeform Origamiなどの計算折紙ツールを開発。自然と芸術における形状、機能、製作を探求し、折紙工学、構造形態学、コンピュテーショナル・ファブリケーションなどが専門。東京大学教養学部でSTEAM教育に従事。
山中俊治 Shunji Yamanaka
1957年生まれ。東京大学工学部卒業後、日産自動車のカーデザイナーを経て1991-94年東京大学特任准教授。1994年にリーディング・エッジ・デザインを設立。デザイナーとして腕時計から家電、家具、鉄道車両に至る幅広い製品をデザインする一方、科学者と共同でロボットビークルや3Dプリンタ製アスリート用義足など先進的なプロトタイプを開発してきた。Suicaをはじめ日本全国のICカード改札機の共通UIをデザインしたことでも知られる。2008年より慶應義塾大学教授、2013年東京大学教授。2023年には東京大学特別教授の称号を授与された。ニューヨーク近代美術館永久所蔵品選定、グッドデザイン賞金賞、毎日デザイン賞、iF、Red Dotなど受賞多数。