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「10人でできること Vol.7/展覧会企画チーム インタビュー 前村達也(21_21 DESIGN SIGHT)」

2014年11月、企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」に向けて、展覧会チームの中心メンバー10人が集い、様々な「10人でできること」を試みました。その様子を、展覧会企画チームの単位にまつわるエピソードとあわせて紹介します。


Photo: 川瀬一絵

10人でできること:「歩幅を使って横断歩道の長さを測る」

展覧会チーム10人分の歩幅は7.57 m。横断歩道の中央分離帯まであと一息。

「日本の尺貫法には、2歩分の歩幅に由来する『歩(ぶ)』という長さの単位があります。1歩(ぶ)の長さはおよそ1.8 mです。横断歩道の白・黒の帯の幅は一般的に45cmですから、それを数えて長さを測ることもできます。」
(「単位展」学術協力 星田直彦)

展覧会企画チーム インタビュー
前村達也(21_21 DESIGN SIGHT)/企画進行

― 小さい頃の単位の記憶を聞かせてください。

アロワナの大きさは水槽のサイズによって変わります。小学生のときに、水槽の大きさ分だけ成長するアロワナをみて、大きな水槽に憧れていました。アロワナの成長の仕方から、纏足や、西洋の大きな家には大きな家具、日本の小さい家には多機能の家具といったものを連想していました。

― 「単位展」に関わって、単位についてのイメージは変わりましたか。

一つ一つのモノゴトができた経緯を単位を通して読み解くと、そのモノゴトの隣で起こっていることとの繋がりやその理由が垣間見られるようになりました。単位は一見して関係ないモノゴトを繋ぐ糸のようです。

― 「単位展」に来場された方へ、メッセージをお願いします。

イメージを共有するための道具として、そこかしこで単位という言語を使って、色んな人と世界を広げていってください。

前村達也(21_21 DESIGN SIGHT):
神奈川県生まれ。1999年渡英後、2005年に渡西、バルセロナのデザインスタジオEmiliana Design Studioのデザインアシスタントを経て、2006年オランダDesign Academy Eindhovenを卒業。帰国後約2年間の京都滞在を経て、株式会社サン・アドにプロジェクトプランナーとして勤務。2012年より21_21 DESIGN SIGHTのエキシビション・プランナーとして企画展「テマヒマ展〈東北の食と住〉」「デザインあ展」「コメ展」などを担当。

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