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トーク「おかげさまで食は命」を開催

2014年4月26日 21:35コメ展,トーク

2014年4月26日、おかげさま農場代表の高柳 功、本展企画協力の宮崎光弘、奥村文絵によるトーク「おかげさまで食は命」を開催しました。

はじめに、「コメ展」の企画準備においてコメづくりを学ぶべく、企画チームが千葉県成田市にある「おかげさま農場」を訪れ、高柳の指導のもと、苗づくりから収穫まで学んだ経緯が語られました。

次に、高柳の農業の背景を紹介。高柳は「人間は食べることによって命を構成している、その食は農からあるとし、命に必要なものは自然から頂いているという立場で自らの農をまっとうしている」と語り、宮崎は「人は自然の一部であるという見方に感化された」と、また奥村は「高柳さんと交流することで、人間として知っておくと良いことは農のなかにあるという気づきに至った」と続きました。人間が生きること、それは自分が必要とするものを自分でつくっていくことであり、そのなかでお互いに不足している部分を分かち合うことの大切さが述べられました。

展覧会に対し、高柳は「コメは日本の文化や生活に非常に多く関わっていることが、映像や写真などの展示を通し、よく捉えられている」と感想を述べ、コメに限らず食というものが風土や民族と切り離せないものであり、「『生きることは食べること』、その根幹を担う農業における問題は、農家だけでなく我々の食べ物における問題という意識を持つこと」の重要さを語りました。本トークは「コメ展」の会場を舞台に、コメを通じた「命」への気づきのタネが蒔かれる内容となりました。