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「10人でできること Vol.4/展覧会企画チーム インタビュー 岡本 健」

2014年11月、企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」に向けて、展覧会チームの中心メンバー10人が集い、様々な「10人でできること」を試みました。その様子を、展覧会企画チームの単位にまつわるエピソードとあわせて紹介します。


Photo: 川瀬一絵

10人でできること:「肘下を使って公園の休憩所を測る」

公園の休憩所の柱から柱までは展覧会チームの肘下9人分、約7.8 mでした。

「現在ではほとんど使われていませんが『肘から中指の先までの長さ』に由来する『キュービット』という単位があります。1キュービットは、およそ43~53cmです。写真では休憩所の対角線の長さは、18キュービットのようです。」
(「単位展」学術協力 星田直彦)

展覧会企画チーム インタビュー 岡本 健/会場グラフィック

― 小さい頃の単位の記憶を聞かせてください。

早生まれも相まって(というのは言い訳ですが)、身体が小さく運動も得意ではなかったので、身体測定やスポーツテストなどがあまり好きになれず、単位で比較されることに疑問を感じていました。

― 「単位展」に関わって、単位についてのイメージは変わりましたか。

少し単位を意識して散歩をすると、目がくらむほどに街が単位で溢れていることに気づかされました。と同時に、意識しないと気づかないほどに、単位が身の回りに根付いているということにも驚きました。
小さな頃はあまり好きになれない単位でしたが、単位が生まれ定着していく途方もないトライアンドエラーの過程に思いを馳せたり、単位があったからこそ生まれた価値などに触れることで、単位ひとつひとつが愛着の沸く存在になりました。

― 「単位展」に来場された方へ、メッセージをお願いします。

物事を"知る"ことへの意欲から生まれた、たくさんの"工夫"が、単位の中に詰まっています。
「単位展」を通して、たくさんの"工夫"を身体で感じとって、新たな"知る"ことへの興味を持ってもらえたら嬉しいです。

岡本 健:
グラフィックデザイナー。1983年群馬県生まれ。千葉大学文学部行動科学科にて心理学を専攻、研究の一環で調べたグラフィックデザインに興味を持ち、方向転換。卒業後、数社のデザイン事務所にて実務経験を積み、株式会社ヴォル、株式会社佐藤卓デザイン事務所を経て2013年4月より独立。
www.okamotoken.jp

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