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単位展Web連載「企業の単位」 Vol.2 株式会社 竹尾

企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」は、多くの企業・団体との恊働により実現しました。ここでは、様々な分野で私たちの生活を支える「企業の単位」にまつわるエピソードを、本展会場写真とともにご紹介します。


「単位展」展示作品『A判とB判』展覧会企画チーム/構成:岡本 健
Photo: 木奥恵三

株式会社 竹尾 植村行人
TAKEO Co., Ltd. Yukito Uemura

― 本展展示作品に生きている竹尾の「単位」は何ですか

A判、B判
mm(ミリメートル)

― あなたのお仕事でよく使う単位を教えてください

重さ : g/㎡(グラム平米)、kg(キログラム)、t(トン)
厚さ : μ(ミクロン)
大きさ : 四六判(しろくばん)、菊判(きくばん)、A列、B列、mm(ミリメートル)
包み : 丁(ちょう)
数 : 連(れん)、枚(まい)
流通 : パレット

― 竹尾らしさにつながる「単位」があれば教えてください

紙の重さを表す方法は「坪量」と「連量」の二種類あります。
坪量とは1㎡当たりの重量のことです。「g/㎡」で表示します。
連量とは1連(=1,000枚)の紙の重量のことをいい、単位はkgです。
紙のサイズと合わせて表示され、たとえば「四六判100kg」という表示は、四六判(1091mm×788mm)サイズの紙、1,000枚を積み上げた重さを計ると100kgある、ということです。
坪量、連量は紙の厚みを示す目安として使用されます。

― 竹尾の中にある、「単位」によって生まれる景色を教えてください

「枚、丁、連」
「枚」
一般的な紙の枚数の単位
「丁」
銘柄により、1梱包の枚数が100枚、250枚と決まっており、その1包みあたりの単位。
「連」
全紙1,000枚あたりの単位

― 「単位展」ご来場者へのメッセージをお願いします

A4サイズ、B5サイズなど、普段よく触れる紙の大きさ。そのA列とB列の大きさの違いや、A1の半分がA2、A2の半分がA3、A3の半分がA4と、知っていても、今回のような形として見られる事はありません。
また、会場の「A判とB判」では、A1~A7、B1~B7の各サイズそれぞれ1,000枚ずつ、合計で7,000枚が一つの山に積まれています。1枚では薄い紙も、積まれることで重い塊になります。でも7,000枚あってもこの程度の高さ...
様々な紙の単位、また、岡本 健さんが選んでくれたきれいな色を通して、紙を楽しんでください。

株式会社竹尾 TAKEO Co., Ltd.
1899年(明治32年)創業の紙の専門商社。創業当時より洋紙の輸入・販売を行ない、1950年代からはデザイナーや製紙会社との協働により、質感や色を重視した「ファインペーパー」の研究と開発を開始、数々のオリジナル商品を生み出してきました。さらに、1965年以来開催している「竹尾ペーパーショウ」をはじめ、紙のショールーム「見本帖本店」の運営や「竹尾ポスターコレクション」「竹尾賞」等、紙文化の発展に力を注いでいます。「紙・デザイン・テクノロジー」を根底に置き、新しい紙の文化と市場づくりに挑戦し続けています。