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企画展「動きのカガク展」とあわせて鑑賞することでより楽しめる展覧会をご紹介します。
開催中の企画展「動きのカガク展」にて紹介されている菅野 創+やんツーの『セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ #2(SDM2) - レターズ / SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES #2(SDM2) - Letters』。観客や展示室内の状況を取り込みながら、会期を通じて線画の制作が進行される同作品は、2014年に札幌国際芸術祭で発表された『SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES』を起点に3部作として発表されています。その姉妹作である2点を現在、茅ヶ崎市美術館とNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて鑑賞することができます。
「動きのカガク展」展示中の『#2 -Letters』が、文字データを取り込む「学習」をテーマにした装置であるのに対して、茅ヶ崎市美術館の『#1 -Replicate』は「模倣」を、ICCの『#3 -Portraits』は「偶発性」をテーマに制作。作家の菅野 創とやんツーは、この3つのテーマ「模倣」「学習」「偶発性」を、「創造」を成り立たせる要素であると考えました。人間の創造性の本質に迫る作品群は、「ひと」と「ものづくり」を考えていくための新たな観点を与えてくれるでしょう。
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
オープン・スペース2015
2015年5月23日(土)-2016年3月6日(日)
NTTインターコミュニケーション・センターのオープン・スペースは、2006年の開始より先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を社会に提示し続けてきました。菅野 創+やんツーの『セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ #3(SDM3) - ポートレイト』をはじめ、現代のメディア環境における多様な表現のあり方を紹介する本展では、展示を楽しめるだけではなく、社会をとりまく多様化したメディアやコミュニケーションの在り方について考えるきっかけを得ることができます。
>>NTTインターコミュニケーション・センター ウェブサイト
茅ヶ崎市美術館
夏の福袋'15「正しいらくがき」展
2015年7月19日(日)-8月30日(日)
茅ヶ崎市美術館にて毎年夏に開催されている「夏の福袋」展。今年は「自分⇔他者」をテーマに新進気鋭のアーティスト、菅野 創+やんツーの2人による展覧会が開催されます。本展では、昨年開催された札幌国際芸術祭2014で注目を浴びたドローイングマシン『セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ』が描いたドローイングを紹介。地域の小学生・高校生を美術館に招いて公開ワークショップも実施し、本展のために改良されたマシンが新しい模倣絵画を描き上げます。