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2018年5月11日、「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展に関連して、「皆川魔鬼子によるギャラリートーク」を行いました。
トークには、本展企画監修を担当した皆川魔鬼子と、21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクターの川上典李子が登壇しました。
カディを含めたインド・テキスタイルなどの幅広い文化復興活動で知られるマルタン・シン。最も素朴で綿そのものの白を活かしたカディは、インドと繊維の原点として世界中に知られています。
皆川はインドのテキスタイル文化において、50年の長き歴史に渡りテキスタイルの開拓、展示、遺産保全に取り組んだマルタン・シンの功績は大きいと解説します。
本展では、マルタン・シンの身体に沁み込むような言葉とともに、つくり手そのままの表情を見せるカディとその思想を紹介しています。
本展でもその様子を収めた映像を展示していますが、ガンディが過ごしたアーメダバッドでは、大学の全校生徒が集まる朝礼でチャルカを回しながら瞑想をする時間が設けられています。
糸車をまわすガンディの肖像や写真が示すように、カディはインド独立のシンボルとして知られ、現在でも人々の精神に深く根付き、生活の基本になっています。
イッセイミヤケでは、1980年代からインド文化と対話しながら衣服づくりを行ってきたと語る皆川。現在ではブランドHaaTの中で、カディを取り入れ、継承しています。
皆川は日本の伝統についても触れ、継承しながら活用することの素晴らしさを改めて実感するトークとなりました。