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「ルール?展」のルール更新会議「開かれた展覧会とは何か?」を開催 −「サイレント?デイ」導入の試み

2021年10月16日、「ルール?展」のルール更新会議「開かれた展覧会とは何か?」を開催しました。

「ルール?展」は、あらかじめ鑑賞体験を制限するような禁止事項をできる限りつくらず、来場者のふるまいとともにルールを更新していく仕組みをとっています。また、自由に動かせる箱があったり、会場での撮影が可能だったりと来場者の判断と責任で展覧会を自主的に楽しむことができます。
しかし一部では、多様な人々が集まる社会での一般的なルールやマナーが守られず、不満の声が上がるなどしたことから、会場内での禁止事項に関するルールが追加されてきました。

本イベントでは、これまでの"「ルール?展」のルール"の変遷を振り返りつつ、来場者から寄せられた意見をもとに、現在、本展の会場にはどのような問題があるか、そしてそれらに対してどのような解決策があるかを考えました。
本展ディレクターチームの水野 祐、菅 俊一、田中みゆきが、ミュージアム・エデュケーターの会田大也のモデレーションのもと行う、公開会議です。
本展の企画、運営を通して心がけてきた、「行動を制限するようなルールをつくるのではなく、一人ひとりが互いを尊重しあい、より良い関係と環境をつくる」ための方法を話し合いました。

イベント終了後、改めて関係者で議論を行い、「館内での会話や撮影による物音、長時間同じ場所に留まっての撮影が他の来場者にとっては鑑賞の妨げになりうる」という問題に対する試みとして、会場内での撮影や会話を控え、静かに落ち着いて作品をご鑑賞いただく「サイレント?デイ」を導入することになりました。
撮影を楽しみたい人、静かな鑑賞体験を楽しみたい人の両方が、展覧会を楽しむ機会を得られる方法は何か。その解決法として、展覧会全体に「撮影可/不可」のルールを設けるのではなく、「撮影して楽しめる日」とは別に、「撮影せずに楽しむ日」を設けるというものです。「サイレント?デイ」にご来館のお客様は、会場内での撮影と会話をお控えいただきますよう、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

「サイレント?デイ」の日程は以下の4日間です。
11月19日(金)、20日(土)、26日(金)、27日(土)

本イベントでは他にもルール更新のアイディアが挙がりましたが、それらを個別に実施はせず、「サイレント?デイ」に集約します。

本展は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、事前予約制となっております。
ご来館の際は以下よりご予約をお願いします。
>>事前予約制の導入について