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2025年3月 (3)

2025年2月14日(金)、企画展「ゴミうんち展」に関連して、解剖学者の養老孟司をゲストに迎え、本展ディレクターの竹村眞一、佐藤 卓とともにスペシャルトーク「ゴミうんちの壁」を開催しました。

左から、竹村、養老、佐藤。

「ゴミうんち」という概念を元に、三者それぞれの目線で、身の回りの事象から宇宙までをも見渡して語り合った大変貴重な機会となりました。

この度、トークの様子を動画で公開します。是非お楽しみください。



* 映像や音声に一部乱れがございます。また、本動画配信は予告なしに終了する可能性があります。ご了承ください

ギャラリー3では、2025年3月19日(水)から31日(月)まで「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」を開催しています。

1本のスプーンから高層ビルまでデザインし、 部分から全体まで統合的に捉える「眼」を備えていたジオ・ポンティ(1891 - 1979)は、20世紀イタリアを代表する建築家です。ミラノの「ピレリ高層ビル」の外装の一部を、手間をかけてモザイクタイルで仕上げるなど、大量生産品と手仕事が混在した温かみのあるデザインを数多く手がけています。空間を彫刻作品のように考えるポンティは、照明家具、壁のタイル、食器まで手がけ、家具はいまでも復刻され販売されています。

ミラノのデッツァ通りの集合住宅にあったポンティの自宅は、約110m2の広さを緩やかに仕切るオープンスタイルのインテリアで、彫刻家ファウスト・メロッティが制作したストライプの床タイルと、グラフィックの天井によって視線に広がりを与える工夫がなされていました。本展では、自宅インテリアの一部の再構成を試み、Molteni&Cが復刻したチェアに座りながらポンティの世界観を体験できます。また、60年もの多岐にわたる仕事を振り返るグラフィカルな大パネルと合わせて、1927年リチャード・ジノリ制作の磁器や、ポンティのオリジナルスケッチ、1928年にポンティが創刊した建築誌「ドムス」創刊号特別復刻版の表紙、カトラリーやドアハンドルなどの現行品プロダクト、復刻されたタイルなどをご覧いただけます。

6,400の人々との間で交わされた9万9,900通もの書簡がアーカイブに残るポンティの手紙の多くに、チャーミングなイラストが添えられていたといいます。本展では、日本の上松正直氏に送られた手紙が特別に初公開されています。人の心を動かす名人でもあったポンティが、家族や友人を愛し、人生を愛した生き方に会場でぜひ触れてください。

Photo: Satoshi Nagare

2025年3月7日、いよいよ企画展「ラーメンどんぶり展」が開幕します。

岐阜県の東濃地方西部を中心とした地域でつくられる陶磁器の総称、美濃焼。実は日本のラーメン(どんぶり)の90%は美濃焼です。2012年に始まった美濃焼に関するプロジェクトのひとつ、「美濃のラーメンどんぶり展」をきっかけとした本展では、プロジェクト開始から続く「アーティストラーメンどんぶり」に新作10点を加えた、全40点のオリジナルラーメン丼を展示。また、建築家・デザイナー3組の設計による「ラーメン屋台」や、「ラーメンと丼の解剖」、ラーメンの文化や歴史、器の産地である東濃地方の風土や環境、歴史について紹介します。

「ラーメン」を「器」からひもとくことにより、慣れ親しんだ日常の世界が、どのような要素で成り立ち、そこにどのように人やデザインが関わっているのかを発見し、その面白さを味わっていただく機会となれば幸いです。

ここでは会場の様子を写真で紹介します。

会場風景(ギャラリー2)
会場風景(ギャラリー2)
「MINO COSMOS」
会場風景(ロビー)
「ラーメンの歴史と現在」
岡 篤郎「ラーメン屋の気配」(手前)
会場風景(ギャラリー1)
加賀保行「ラーメンどんぶりコレクション」
会場風景(ギャラリー1)
「ラーメンと丼の解剖」
会場風景(ギャラリー2)
TONERICO:INC.「おかもち屋台」
会場風景(ギャラリー2)
中原崇志「リースパネル屋台(1800+2700)×900」
会場風景(ギャラリー2)
竹中工務店(正田智樹、海野玄陽、松井優香、森 唯人)「Nomad Roof(ノマド ルーフ)」
会場風景(ギャラリー2)
「伝統技法ラーメンどんぶり」
会場風景(ギャラリー2 出口)
「『土のデザイン』の未来」
会場風景(サンクンコート)
veig「どん景」
会場風景(ロビー)
「丼自慢」

撮影:木奥恵三/Photo: Keizo Kioku