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2014年12月 (12)

開催中の企画展「活動のデザイン展」に関連して、本展参加作家 ジョセフィン・ヴァリエのインタビューが、『ソトコト』1月号に掲載されました。

また、ウェブサイトでもインタビューの一部が紹介されています。
>>『ソトコト』ウェブサイト

『ソトコト』1月号

開催中の企画展「活動のデザイン展」に関連して、本展参加作家 マスード・ハッサーニのインタビューが、『BRUTUS』791号に掲載されました。

『BRUTUS』791号

現在開催中の企画展「活動のデザイン展」。本展ディレクターや多彩なプロジェクトを展開する参加作家から、本展へ寄せられたメッセージを通じて、展覧会やそれぞれの活動により深く触れてみてください。

大西麻貴+百田有希/o + h:
大西麻貴は1983年生まれ。2006年京都大学建築学科卒業。2008年東京大学大学院修士課程修了。百田有希は1982年生まれ。2006年京都大学建築学科卒業。2008年同大学大学院修士課程修了。2008年より、大西麻貴+百田有希/o + hを共同主宰。建築設計を中心に、インスタレーションやまちづくりまで様々な活動に取り組む。主な作品に「二重螺旋の家」(2011年)、「さとうみステーション」(2013年)等。SDレビュー2007鹿島賞、2012年新建築賞等受賞多数。
http://onishihyakuda.jp

>>「『活動のデザイン展』へのメッセージ」一覧を見る

現在開催中の企画展「活動のデザイン展」。本展ディレクターや多彩なプロジェクトを展開する参加作家から、本展へ寄せられたメッセージを通じて、展覧会やそれぞれの活動により深く触れてみてください。

Touch is more certain and less vulnerable to error than vision. -Rene Descartes
Juhani Pallasmaa, "The Eyes of the Skin" (2005) 19ページより

Ears reveal sounds to us. Eyes check on the sound and tell us what the surface of something looks like at a distance. But our eyes and ears are easy to fool with photographs and movies.

私達は耳によって音に気づくことができる。目は、音の出どころを確認してそれがどんな見た目をしているか教えてくれる。しかし、写真や映像を前にすると、私たちの目と耳は簡単に騙されてしまう。

When we see a shape but still cannot tell if it is real, we instinctively extend a hand to find out if what the eyes see matches what our hands will feel. The hand is the ultimate authority, a double check on reality. If the eyes are snap judgement, the hands are the Supreme Court (Saiko Saiban-sho)

何かものを目にしてもそれが本物かどうかわからないとき、私達は本能的に手を伸ばす。手にした感覚と、目から得た情報に相違がないか確かめるのだ。手は、それが何かを把握する最終決定権を持っている。目が、ものごとをすぐに判断してしまうものならば、手とは、いわば最高裁判所なのだ。

The skin is the largest organ (kikan) of the body. We are covered by skin sensing temperature, wind, weight and the textures of objects. We constantly cross-reference what our eyes see, our ears hear and what our skin senses the way a tripod's three legs create stability.

皮膚は身体中で最も大きな器官である。温度や風、ものの重さや手触りを感知する皮膚に、私達は覆われている。私達は、まるで三脚が三本の脚で安定性をつくりだすように、常に、目で見たもの、耳で聞いたもの、皮膚で感じたものを照らし合わせている。

Five antennae on each hand. Through these 10 antennae we experience objects used close to the body. A necklace, a bag, and a wallet are things we touch many times everyday and are known best by touch. When I design a bag or a wallet, I make them as much for the eye as I do for the body and the hand. A shape might look square, but a tiny curve that the eye might miss is understood when touched. The eye might not be able to see these details but the hands do.

それぞれの手には5本のアンテナがある。この10本のアンテナを通じて、私達は身近に使っているものを体感する。私達が毎日何度も手にとるネックレスやバッグや財布といったものたちは、なにより触覚でこそ区別されている。バッグや財布をデザインするとき、私はそれが視覚されることよりも、手や体に触れられることを重視する。形が四角く見えていても、手にとったとき、目が見落とした小さなカーブに気づくのだ。目では見ることのできないこういった細部を、手は知っている。

マイク・エーブルソン:
プロダクトデザイナー、POSTALCO(ポスタルコ)主宰。1997年、ニューヨークのメンズブランド、ジャック・スペードにてプロダクトのデザインからブランディングを担当。2000年、ブルックリンにてポスタルコを設立。現在は拠点を東京に移して12年、ポスタルコとして日本の伝統技術を生かしたステーショナリーやレインウェア、革製品のデザインや制作を手がける。また、ポスタルコデザインオフィスとしてグラフィックやプロダクトデザインなどのコンサルタントも行う。
http://www.postalco.net

>>「『活動のデザイン展』へのメッセージ」一覧を見る

現在開催中の企画展「活動のデザイン展」が、イタリアのウェブサイトdomus、日本のウェブサイトJDNに紹介されました。

>>domus "The Fab Mind"

>>JDN 「World Report / 21_21 DESIGN SIGHT 企画展『活動のデザイン展』」

現在開催中の企画展「活動のデザイン展」。本展ディレクターや多彩なプロジェクトを展開する参加作家から、本展へ寄せられたメッセージを通じて、展覧会やそれぞれの活動により深く触れてみてください。

Q. 展示作品について説明してください。
A. 製麺所を経営する家族。機械操作はお父さんしか知らず、お母さんは機械が苦手。機械に対して、ネガティブからポジティブへ変えるきっかけのかるた遊び。

Q. 本展のサブタイトルは「Hints of the future in a shifting world/変容する世界の未来のためのヒント」です。あなたはそれらのヒントを、どこから得ていますか?
A. (下の画像をクリックすると、詳細pdfがご覧になれます)

aomo:
大橋真紀、小沢咲貴、諸橋由紀恵、山本彩果の四人の学生によるグループ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報デザインコースに在籍している。

>>「『活動のデザイン展』へのメッセージ」一覧を見る

2014年12月、文化服装学院ファッション高度専門士科1年生のみなさんが、「活動のデザイン展」の鑑賞を経てディスカッションした内容を、翌週の授業で班ごとにプレゼンテーションしました。

先生が設定したプレゼンテーションのテーマは2つ。「1.『デザインとは?』展覧会を見る前と後で考えが変わったか」「2.身近にある改善したいことを見つけて解決策を考える」。
1については、「活動のデザイン展」を見たことで、これまでの考えとは違って「形のないこと」「誰かのために何かをすること」「感情に働きかけること」「コミュニケーション」「マイナスなことから発想して新しい役割をつくる」などもデザインであることがわかったという意見が多くありました。
2の例として、「便利なコスメ」「満員電車の不快感」「視覚障害者のための点字ブロック」など日常的な問題点から、「ゴミを活用したバッグ」「作図をスムーズにするためのツール」「針が埋もれない針山」といった服飾を学ぶ学生ならではの様々な案が発表されました。

「活動のデザイン展」を見ることが、新しい視点を持つきっかけになり、ディスカッションを経て次のステップに活かせる授業となりました。21_21 DESIGN SIGHTでは、今後もこのように授業に活用いただける機会をつくっていきたいと思います。


見学の様子

見学の様子

学校でのプレゼンテーションの様子

学校でのプレゼンテーションの様子

学校でのプレゼンテーションの様子

現在好評開催中の「活動のデザイン展」より、展示作品の一部を映像で紹介します。実際の作品を、21_21 DESIGN SIGHTでぜひお楽しみください。

マスード・ハッサーニ 「マイン・カフォン」

Callum Cooper, Massoud Hassani and Mahmud Hassani


企画展「活動のデザイン展」会場風景/撮影:吉村昌也

幼少時代の体験をもとにつくられた地雷撤去装置。発想の源になったペーパー・トイや、制作背景の映像も展示しています。

アルマ望遠鏡プロジェクト/ 国立天文台+PARTY+Qosmo+エピファニーワークス
「ALMA MUSIC BOX: 死にゆく星の旋律」


企画展「活動のデザイン展」会場風景/撮影:吉村昌也

南米チリに展開する「アルマ望遠鏡」が捉えた観測データをもとにつくられたオルゴール。死にゆく星「ちょうこくしつ座R星」の70の物語を、音と映像で、日替わりでお楽しみいただけます。

>>Vol.1へ
>>Vol.3へ

現在開催中の企画展「活動のデザイン展」。本展ディレクターや多彩なプロジェクトを展開する参加作家から、本展へ寄せられたメッセージを通じて、展覧会やそれぞれの活動により深く触れてみてください。

(企画展「活動のデザイン展」会場内作品解説パネルより)
写真の原理そのものに興味を持つ写真家のホンマタカシは、カメラを通して視線の転移や逆転が生み出すコンテクスト(文脈)を作品化します。
撮影の仕組みも見てとれるこの作品は、青山地区のホテルの一室をまるごと露光装置として使い、窓を黒紙で覆いつくし、写真技術の原型であるカメラ・オブスキュラ(「暗い部屋」の意味)にして、六本木方面を撮影したもの。
アナログな制約の多い手法で数日間、天候や外光に左右されながら撮影された写真には、カメラの延長線上としての身体的体験や、技術ではコントロールしきれない感覚的なトーンのおもしろさが現れます。スマートフォンの普及により、私たちの日常には、便利で簡単に撮影できる進化したカメラや小型化された映像デバイスで溢れていますが、ホンマは建築物をカメラ化するという方法で、街中すべてがカメラになりうるという逆説的な仮説をたてて、革新する技術とは対極的で原初的な手軽さや、写真のたのしさを伝えています。

ホンマタカシ Takashi Homma:
写真家。1962年東京生まれ。2011年から2012年にかけて、自身初の美術館での個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内3ヵ所の美術館で開催。写真集多数。著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』。2014年1月に続編の『たのしい写真 3 ワークショップ篇』を刊行。現在、東京造形大学大学院 客員教授。

>>「『活動のデザイン展』へのメッセージ」一覧を見る

2014年12月6日、「天文学とデザイン――『星の旋律』を聞くプロジェクト」を開催しました。

はじめに、国立天文台チリ観測所の平松正顕がアルマ望遠鏡について解説。光ではなく、目に見えない電波を通して宇宙や星のデータを観測するアルマ望遠鏡は、世界22ヶ国の国際協力プロジェクトとして、南米チリの標高5000mの場所に設置されています。

続いて、ともに宇宙好きというPARTYの川村真司とQosmoの澤井妙治が、データを生かし、人の五感や感情に訴える作品づくりについて語りました。川村は、円形に靄がかかったデータを忠実にオルゴールのかたちに落とし込むという考え方、澤井は、感情がわきあがるような余白のある音の制作について紹介しました。二人は、オルゴールを解体して構造を学んだことや、回転スピードのシュミレーションを重ねたこと、そしてアクリルのディスクをレーザーカッターで手づくりしたプロセスについて説明しました。

今回の作品のモチーフとなったのは、「ちょうこくしつ座R星」。天文学者の役割とは宇宙や星の物語を描ききることだと語る平松に、川村と澤井は、ぜひオルゴールをアルマ望遠鏡のあるチリに持っていきたいと応じました。

現在好評開催中の「活動のデザイン展」より、展示作品の一部を映像で紹介します。実際の作品を、21_21 DESIGN SIGHTでぜひお楽しみください。

DNAシャロアー&クリスティン・メンデルツマ/ヴァンスファッペン
「ロースさんのセーター」


企画展「活動のデザイン展」会場風景/撮影:吉村昌也

一人のオランダ人女性によって編み続けられた500枚以上のセーターのうち、60枚を展示。すべてのセーターを記録したクリスティン・メンデルツマデザインの本の全ページもご覧いただけます。

スタジオ スワイン 「カン・シティ」


企画展「活動のデザイン展」会場風景/撮影:吉村昌也

アルミ缶や屋台の廃油など、ブラジルにある廃材だけを使ってつくられた椅子。ものづくりのサイクルを考察した作品です。

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