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展覧会紹介 (25)

国内の美術館で開催されるデザインに関連する展覧会をご紹介します。

金沢21世紀美術館「工芸とデザインの境目」

2016年10月8日(土)- 2017年3月20日(月)

21_21 DESIGN SIGHT ディレクターの一人でもある深澤直人が監修を務める展覧会「工芸とデザインの境目」が、2016年10月8日より金沢21世紀美術館で開催されます。

工芸とデザインはものづくりという点では同じですが、両者は異なるジャンルとして区別されています。しかしながら、それらをつぶさに観察するまでもなく、両者の間には「デザイン的工芸」また「工芸的デザイン」とも呼べる作品あるいは製品があるように思われます。
本展覧会では、「プロセスと素材」「手と機械」「かたち」「さび(経年変化)」といった観点から工芸とデザインを見つめ直すことによって、それらの曖昧模糊とした境目を浮き彫りにし、最先端技術の発達などによって多様化が進む両者の新たな地平を考察します。

>>金沢21世紀美術館ウェブサイト

デザイナーであり、21_21 DESIGN SIGHTディレクターの一人でもある三宅一生の仕事を紹介する展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、2016年3月16日より国立新美術館で開催されます。

デザイナーの三宅一生は、1970年に三宅デザイン事務所を立ち上げ、つねに次の時代を見すえながら、新しい服づくりの方法論と可能性を示しています。一枚の布と身体との関係を基本に、チームと取り組むさまざまな研究開発から生まれた衣服は、革新性と心地よさをかね備え、私たちの生活を活気づけています。

本展は、国立新美術館における初めてのデザイナーの個展であり、1970年から現在に至る三宅の仕事を紹介する、これまでにない規模の展覧会です。厳選した百数十点の服をテーマに沿って展示し、その根底に貫かれている考え方を明らかにします。年齢や性別、国籍を問わず広く多くの方々に、デザインの楽しさや可能性、そしてものを創り出すことの素晴らしさを感じていただける展覧会となることでしょう。

>>展覧会ウェブサイト


「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」メインヴィジュアル

左:132 5. ISSEY MIYAKE《No. 1ドレス》《No.1 ジャケット》2010年/撮影:岩崎寛
右:132 5. ISSEY MIYAKE《No. 1ドレス》2010年/撮影:岩崎寛

左:ISSEY MIYAKE《フライング・ソーサー Spring/Summer 1994》1993年/撮影:宇土浩二
右:132 5. ISSEY MIYAKE《No. 10 スカート》2010年/撮影:宇土浩二

国立新美術館「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」

2016年3月16日(水)- 6月13日(月)
休館日:火曜日(ただし、5月3日は開館)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
開館時間:10:00 - 18:00 金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
観覧料(税込):当日 1,300円(一般)、800円(大学生)/前売・団体 1,100円(一般)、500円(大学生)

主催:国立新美術館
共催:公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団、株式会社 三宅デザイン事務所、株式会社 イッセイ ミヤケ
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

>>国立新美術館 ウェブサイト

開催中の21_21 DESIGN SIGHT企画展「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have an Idea"」では、見る者をあっと驚かせ、同時に強く魅了するゲーリー建築の発想から完成までを紹介しています。アイデアをかたちに変えることによって、人々に感動を与える建築家の仕事。
本展会期中に、東京都内で開催されている建築にまつわる展覧会にもあわせて足を運び、建築家それぞれの魅力を探ってみてはいかがでしょうか。

森美術館(六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー)
「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」

2016年1月1日(金祝)- 2月14日(日)

建築家ノーマン・フォスターによって1967年に設立された「フォスター+パートナーズ(フォスターアンドパートナーズ)」は、世界45カ国で、300のプロジェクトを遂行、日本の国宝建築に相当する英国保護登録建築物最上級グレード1の指定等・輝かしい実績を誇る国際的な建築設計組織です。《スイス・リ本社ビル》や《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》など、それぞれの都市を訪れたことがある人なら誰もが一度は目にしたことがある現代建築史上の名作を生み出してきた彼らは現在も、アップル新社屋や月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など、建築のイノベーションともいえるプロジェクトに次々と取り組んでいます。「伝統と未来」、「人間と環境」といった普遍的なテーマを追求し、革新的なアイデアで建築や都市を創り続ける「フォスター+パートナーズ」。本展では、半世紀に及ぶ彼らの活躍を総合的に紹介していきます。

>>森美術館 ウェブサイト

2016年6月24日から開催される21_21 DESIGN SIGHT企画展「土木展」(仮称)の展覧会ディレクター 西村 浩が、1月31日まで水戸芸術館 現代美術ギャラリーで開催中の展覧会「3.11以後の建築」の関連プログラムとして、レクチャー&ワークショップ「展示室を芝生でリノベーション」を開催しました。

「3.11以後の建築」は、建築史家の五十嵐太郎とコミュニティーデザイナーの山崎 亮をゲスト・キュレーターに迎え、東日本大震災後の社会の変化に自分なりの考え方や手法で向き合う21組の建築家の取り組みを紹介する展覧会です。これからの日本において、建築家がどのような役割を果たし、どのような未来を描こうとするのか、批判と期待の両方の視点で構成されています。

建築家の西村 浩と彼の率いる設計事務所ワークヴィジョンズは、展覧会終盤の「建築家の役割を広げる」というコーナーで、<Re-原っぱ>を展示。「空き地が増えるとまちが賑わう?」という逆説的なコンセプトのもと、西村の出身地でもある佐賀市中心部の駐車場等を「原っぱ」にすることで、市街地にこどもからお年寄りまでが集まってくるという実験的な試み「わいわい!!コンテナプロジェクト」を紹介しています。

2015年12月5日に行われたレクチャーでは、はじめに西村が、21世紀という新しい時代における新しいまちづくりや建築のあり方について、ハードとしての建造物には限界があり、仕組みや人というソフトづくりが最も重要であると解説。実験と挑戦、豊かな想像力、そして発想と発明が何よりも大切だと熱く語りました。続くワークショップでは、参加者全員で展示室内に人工芝を敷く作業を行い、芝生を貼るだけで世界が変わるという体験を共有しました。

社会の様々な問題を解決することが建築家の役割であると断言する西村。現在21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have and Idea"」と同様に、発想、発明、そしてアイデアの力の重要性を感じさせる、充実した展覧会とレクチャー&ワークショップでした。

水戸芸術館「3.11以後の建築」

2015年11月7日(土)-2016年1月31日(日)

>>水戸芸術館 ウェブサイト


「3.11以後の建築」展 会場風景
撮影:根本譲
提供:水戸芸術館現代美術センター

21_21 DESIGN SIGHT企画展「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have an Idea"」の主役、フランク・ゲーリーにスポットを当てた展覧会が都内各地で開催されています。

エスパス ルイ・ヴィトン 東京
「フランク・ゲーリー/ Frank Gehry パリ - フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展」

2015年10月17日(土)- 2016年1月31日(日)

フランク・ゲーリーの最新作『フォンダシオン ルイ・ヴィトン』は、2014年10月フランス・パリにオープンした文化芸術複合施設です。エスパス ルイ・ヴィトン東京の14回目のエキシビションとなる本展では、「フランスの深い文化的使命感を象徴する壮大な船」とゲーリーが称したこの建築を通して、建築家フランク・ゲーリーとその仕事を辿っていきます。会場では、さまざまな段階の建築模型のほか、完成までに採用された多様な先端技術やドローンを用いて撮影された外観映像、本施設の主軸であるアーティスティックな活動の紹介映像を通してプロジェクトの全貌を公開。フランク・ゲーリーの斬新な創造力と、エスパス ルイ・ヴィトン東京から一望できる東京の建築群との調和が織り成す新たな世界観をご体感ください。

>>エスパス ルイ・ヴィトン 東京 ウェブサイト


© LOUIS VUITTON / YASUHIRO TAKAGI

開催中の21_21 DESIGN SIGHT企画展「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have an Idea"」では、見る者をあっと驚かせ、同時に強く魅了するゲーリー建築の発想から完成までを紹介しています。アイデアをかたちに変えることによって、人々に感動を与える建築家の仕事。
本展会期中に、東京都内で開催されている建築にまつわる展覧会にもあわせて足を運び、建築家それぞれの魅力を探ってみてはいかがでしょうか。

TOTOギャラリー・間
30周年記念展「アジアの日常から:変容する世界での可能性を求めて」

2015年10月17日(土)- 12月12日(土)

加速度的に日々刻々と日常を取り巻く状況が変動し、明日の姿が見えにくくなっている今、私たちは「建築」にどのような可能性を見いだせるのでしょうか。自然の中の建築を間近に見るヴォ・チョン・ギア、自然と建築のスタディをじかに学ぶチャオ・ヤンとリン・ハオ、建築および日常の与えるさまざまな印象を再現してくれるチャトポン・チュエンルディーモルと大西麻貴+百田有希。本展では、ベトナム、中国、シンガポール、タイ、そして日本と、アジアという共通項で結ばれながらも多様な背景を持つ建築家5組が「アジアの日常」をヒントに、自然と建築と日常の関係を探っていきます。
開設第1回目の展覧会に建築家フランク・ゲーリーを迎えたというTOTOギャラリー・間も、今年で30周年。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

>>TOTOギャラリー・間 ウェブサイト

開催中の21_21 DESIGN SIGHT企画展「建築家 フランク・ゲーリー展」では、見る者をあっと驚かせ、同時に強く魅了するゲーリー建築の発想から完成までを紹介しています。アイデアをかたちに変えることによって、人々に感動を与える建築家の仕事。本展会期中に東京都内で開催されている、建築にまつわる展覧会に足を運び、建築家それぞれの魅力を探ってみてはいかがでしょうか。

国立近現代建築資料館
「ル・コルビュジエ×日本 国立西洋美術館を建てた3人の弟子を中心に」

2015年7月21日(土)- 11月8日(日)

西洋建築の模倣に始まり、モダン・ムーブメントを受容する中で独自の発展をとげてきた日本の近現代建築。フランスの建築家ル・コルビュジエの作品と思想が、ここに与えた影響は測り知れません。近代建築界の巨匠であるル・コルビュジエは、日本においてどのように発見・受容、展開されてきたのでしょうか。本展では、パリのアトリエで学んだ3人の弟子、前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の活動を探るとともに、日本における唯一のル・コルビュジエ作品『国立西洋美術館』の建設経緯と建築の魅力を紹介します。

>>国立近現代建築資料館 ウェブサイト

21_21 DESIGN SIGHT企画展「建築家 フランク・ゲーリー展」の主役、「フランク・ゲーリー」にスポットを当てた展覧会が都内各地で開催されています。

GA gallery「フランク・O・ゲーリー×二川幸夫 写真展」

2015年9月19日(土)- 11月8日(日)

編集者であり写真家であった二川幸夫は、建築家フランク・ゲーリーと40年にわたり親交を深めてきたといいます。良いと思った建築には工事中から、完成後も季節ごとに何度も繰り返して、二川はゲーリー建築のほぼ全てに足を運び、その姿をカメラに収め続けました。本展示では、そんな二川の膨大な数に及ぶアーカイブの中から代表作をセレクトし、大判プリントと高解像度4Kモニタで紹介しています。
見る者を圧倒するダイナミックなゲーリーの建築群は、彼を良く知る二川の眼にどのように映ったのでしょうか。二川の眼が切り取ったゲーリー建築のハイライトを、ぜひ体験ください。

>>GA gallery ウェブサイト

デザイナーであり、21_21 DESIGN SIGHTディレクターの一人でもある三宅一生の仕事を紹介する展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、2016年3月16日より国立新美術館で開催されます。

国立新美術館「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」

2016年3月16日(水)- 6月13日(月)
休館日:火曜日(ただし、5月3日は開館)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
開館時間:10:00 - 18:00 金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)

主催:国立新美術館
共催:公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団、株式会社 三宅デザイン事務所、株式会社 イッセイ ミヤケ
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

デザイナーの三宅一生は、1970年に三宅デザイン事務所を立ち上げ、つねに次の時代を見すえながら、新しい服づくりの方法論と可能性を示しています。一枚の布と身体との関係を基本に、チームと取り組むさまざまな研究開発から生まれた衣服は、革新性と心地よさをかね備え、私たちの生活を活気づけています。本展は、三宅一生の仕事を通して、こどもから大人まで、だれもがつくることの楽しさに触れられる展覧会です。

>>国立新美術館 ウェブサイト

開催中の企画展「動きのカガク展」とあわせて行ってみたい、さまざまな「カガク」を楽しめるミュージアムをご紹介します。

科学技術館

科学技術の積み重なりによって支えられている私たちの生活。科学技術館では、身近なものから宇宙規模のものまで、私たちをとりまく「カガク」の不思議を、技術の仕組みや発展を紹介することで考えていきます。体験を通して、最先端技術に触れることができる展示室2階『ものづくりの部屋』は、「動きのカガク展」のテーマでもある「ものづくり」に焦点を当て、その面白さについて考える機会を与えてくれます。

>>科学技術館 ウェブサイト

国立科学博物館

地球や生命、科学技術に対する認識を深め、人類と自然、科学技術の望ましい関係について考えていく国立科学博物館では、自然史や科学技術史の資料を豊富に展示しています。地球館2階の体験型展示を多数用意する『科学技術で地球を探る』や、江戸時代以降の日本の科学技術を順に振り返る『科学と技術の歩み』、地球館地下3階の科学にまつわる日本の偉人を紹介する『日本の科学者』の展示など、ここで「カガク」から得られる驚きと発見は、「知ることの面白さ」を呼び起こしてくれるはずです。

>>国立科学博物館 ウェブサイト


写真提供:国立科学博物館

TEPIA 先端技術館

TEPIA先端技術館は、私たちの社会や経済を支えるさまざまな分野の先端技術を、間近で見て、触って、動かすことで、身近なものとして体感できる、新しいスタイルの展示施設です。ロボット技術の未来を考える『テクノロジーパスウェイ』、私たちをとりまく社会と技術の関わり合いを紹介する『テクノロジーショーケース』、体験型展示を通して近未来の暮らしを感じる『テクノロジースタジオ』、ロボットの原理技術を学ぶ『テクノロジーラボ』と4つのゾーンで技術を体感。「カガク」の観点から、未来を考える方法を提示しています。

>>TEPIA 先端技術館 ウェブサイト

日本科学未来館
常設展「未来をつくる」

いま世界で起きていることを科学の視点から理解し未来を考えていく日本科学未来館。日々の素朴な疑問から、最新テクノロジー、地球環境、宇宙の探求まで、さまざまなスケールの科学技術を体験することができます。理想の社会・理想の暮らしを描き出すことによって「豊かさ」を築く方法を考えていく常設展『未来をつくる』では、アイデアをかたちに変えるための技術を紹介。来場者の好奇心をくすぐります。

>>日本科学未来館 ウェブサイト

企画展「動きのカガク展」とあわせて鑑賞することでより楽しめる展覧会をご紹介します。

埼玉県立近代美術館
動く、光る、目がまわる!キネティック・アート

2015年7月4日(土)- 9月6日(日)

「動く芸術」を意味するキネティック・アートは、終戦後、進歩する科学技術を芸術に取り入れようとする気運のなか、ヨーロッパを中心に盛んに制作されました。その多くは幾何学的な形や線をもとにしているため、はじめは親しみにくい印象を受けるかもしれません。しかし、作品の角度や視点の移動によって思いがけない見え方があらわれるため誰もが楽しめ、見る人と作品の相互の関わりを鮮やかに浮かび上がらせてくれます。

ジョセフ・アルバース、ブルーノ・ムナーリなど先駆的な作家も紹介しながら、主にイタリアで活躍した作家たちの作品を通して、キネティック・アートをふりかえる本展。ほぼ半世紀前のものではあるものの、紹介されている作品が放つレトロな雰囲気には、現代のメディア・アートに通じる先鋭的な感覚をも見出すことができるでしょう。
私たちの感覚に直に訴えかけてくる「動き」のエネルギーは、キネティック・アートが制作された50年前から「動きのカガク展」が紹介する現代まで一貫しているように思えます。

>>埼玉県立近代美術館 ウェブサイト

企画展「動きのカガク展」とあわせて鑑賞することでより楽しめる展覧会をご紹介します。

開催中の企画展「動きのカガク展」にて紹介されている菅野 創+やんツーの『セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ #2(SDM2) - レターズ / SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES #2(SDM2) - Letters』。観客や展示室内の状況を取り込みながら、会期を通じて線画の制作が進行される同作品は、2014年に札幌国際芸術祭で発表された『SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES』を起点に3部作として発表されています。その姉妹作である2点を現在、茅ヶ崎市美術館とNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて鑑賞することができます。

「動きのカガク展」展示中の『#2 -Letters』が、文字データを取り込む「学習」をテーマにした装置であるのに対して、茅ヶ崎市美術館の『#1 -Replicate』は「模倣」を、ICCの『#3 -Portraits』は「偶発性」をテーマに制作。作家の菅野 創とやんツーは、この3つのテーマ「模倣」「学習」「偶発性」を、「創造」を成り立たせる要素であると考えました。人間の創造性の本質に迫る作品群は、「ひと」と「ものづくり」を考えていくための新たな観点を与えてくれるでしょう。

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
オープン・スペース2015

2015年5月23日(土)-2016年3月6日(日)

NTTインターコミュニケーション・センターのオープン・スペースは、2006年の開始より先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を社会に提示し続けてきました。菅野 創+やんツーの『セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ #3(SDM3) - ポートレイト』をはじめ、現代のメディア環境における多様な表現のあり方を紹介する本展では、展示を楽しめるだけではなく、社会をとりまく多様化したメディアやコミュニケーションの在り方について考えるきっかけを得ることができます。

>>NTTインターコミュニケーション・センター ウェブサイト

茅ヶ崎市美術館
夏の福袋'15「正しいらくがき」展

2015年7月19日(日)-8月30日(日)

茅ヶ崎市美術館にて毎年夏に開催されている「夏の福袋」展。今年は「自分⇔他者」をテーマに新進気鋭のアーティスト、菅野 創+やんツーの2人による展覧会が開催されます。本展では、昨年開催された札幌国際芸術祭2014で注目を浴びたドローイングマシン『セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ』が描いたドローイングを紹介。地域の小学生・高校生を美術館に招いて公開ワークショップも実施し、本展のために改良されたマシンが新しい模倣絵画を描き上げます。

>>茅ヶ崎市美術館 ウェブサイト

企画展「動きのカガク展」とあわせて、親子で楽しめる展覧会をご紹介します。

東京都現代美術館
おとなもこどもも考える ここはだれの場所?

2015年7月18日(土)-10月12日(月・祝)

美術館へようこそ。このまっしろな空間は、わたしたちの想像の助けがあれば、どんな場所にだってなることができます。南の島の海岸。家族の居間。こどもたちの王国。わたしたちの住むまち――。今年の夏休みのこどもたちのための展覧会は、4組の作家たちが、美術館の展示室のなかに、「ここではない」場所への入口を作ります。それらは、言うなれば「社会」と「わたし」の交差点。そこに立って「ここはだれの場所?」と問いかけてみてください。答えを探すうちに、たとえば地球環境や教育、自由についてなど、わたしたちがこれからを生きるために考えるべき問題が、おのずと浮かび上がってくるはずです。
学校に行かなくていい日。美術館で、こどもたちと一緒に、わたしたちの場所をもう一度探してみませんか?

アーティスト:
ヨーガン レール
はじまるよ、びじゅつかん(おかざき乾じろ 策)
会田家(会田誠、岡田裕子、会田寅次郎)
アルフレド&イザベル・アキリザン

>>東京都現代美術館 ウェブサイト

国内の美術館・ギャラリーで開催予定のデザインに関連する展覧会をご紹介します。

特別企画展「PRISM」PHOTOGRAPHY BY FRANCIS GIACOBETTI

2015年6月12日(金) - 6月21日(日) 会場:代官山T-SITE

世界的な写真家 フランシス・ジャコベッティは、1960年代から『ヴォーグ』誌などでファッション写真を手がけていました。1970年代からは20世紀を代表する人物の肖像写真のシリーズをスタートし、ライフワークとして今日に至ります。1999年から2001年と、2012年から最新シーズンまで、ダンサーをモデルに起用し、躍動する身体と、その動きにそって変化するプリーツ プリーズの表情を鮮やかに切り取り、色彩とプリントの鮮やかさを印象的に伝えてきました。

特別企画展「PRISM」は、これらの写真の細部にまで宿る魅力とパワーを、まるでプリズムの中にいるような映像と音で体感するライブ空間です。衣服から生み出される自在なフォルム、豊かな素材と色彩の表現、そして身体のすみずみまで息づくダンサーの生命力溢れる瞬間を、ぜひお楽しみください。

■写真:フランシス・ジャコベッティ
■映像:tha ltd./中村勇吾
■会場・技術監修:LUFTZUG
■グラフィックデザイン:佐藤卓デザイン事務所

>>代官山T-SITEウェブサイト


Zebra 17, Photograph, print 2012

PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE, SPRING SUMMER 2000

PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE, SPRING SUMMER 2013

現在、国内の美術館で開催されているデザインに関連する展覧会をご紹介します。

日本民藝館
「愛される民藝のかたち―館長 深澤直人がえらぶ」

2015年3月31日(火) - 6月21日(日)

柳宗悦の蒐集品を眺めていると、人を拒絶しない愛くるしさが滲み出てきます。あえて言葉にすれば「かわいい」でしょうか。一見軽率な意味に聞こえますが、この言葉は美学の普遍を深く鋭く突いており、柳の説く「平和思想」「愛」とも密接に関係しているように思えます。本展ではその蒐集品の中から、とくに「愛らしさ」を宿す150点余りの品々を、日本民藝館 館長であり、21_21 DESIGN SIGHT ディレクターの一人でもある深澤直人が厳選し、紹介します。

>>日本民藝館ウェブサイト

国内外の美術館で開催されるデザインに関連する展覧会をご紹介します。

企画展「Heart in HaaT」展

2014年8月31日(日)- 9月8日(月)11:00 - 18:00 ※6日(土)は22:00まで

日本でつくるテキスタイルにこだわり、日本の技法を、産地のつくり手とともに開発し、新しく、楽しく、現代の服に活かしてきたHaaT。そのテキスタイルは、日本の素材に独自の視点を加え、さらに着心地の良さや軽さを出すための創意工夫を重ねることから生み出されてきました。同企画展では、15年にわたるアーカイブの中から、厳選した服や小物を選び、その技法とともにつくり手も合わせてご紹介します。また、ファッション・テキスタイルのミクロの世界に誘う、雫や水滴のイメージが加えられた展示など、ファッションや素材に興味のある方々はもちろん、今学ばれている皆さんにも、新しい発見を楽しめる空間が広がります。

国内外の美術館で開催されるデザインに関連する展覧会をご紹介します。

現代美術の振興を目的としたフランス初の企業財団として1984年に設立されたカルティエ現代美術財団は、今年30周年を迎えます。この間、150に及ぶ展覧会を主催し、アーティストへの直接依頼という財団ならではのアプローチで、これまでに800点以上の作品制作を実現してきました。

30周年を祝して2014年5月から1年間にわたり行なわれる各種イベントのスタートを飾るのが、5月10日から9月まで開催される「Mémoires Vives(生きた記憶)」展です。三宅一生は1998年10月から1999年2月まで開催された「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」展に続き、この展覧会への招聘を受け参加します。

三宅は1階ギャラリースペースと屋外庭園に、陰翳IN-EI ISSEY MIYAKEの照明器具を用いたインスタレーションを展開します。1階ギャラリースペースではその空間を海と見立て、回遊する魚の群れをイメージしたインスタレーションを行ない、屋外庭園では森の生き物をイメージし、植栽の中に「モグラ」「メンドリ」「ガラガラヘビ」といった名前の照明器具を展示します。展示される照明器具は、本展のために特別に制作されたものです。尚、1階ギャラリースペースの展示は8月31日まで、屋外庭園の展示は5月中旬までの予定です。

カルティエ現代美術財団 30周年記念 展覧会
「Mémoires Vives(生きた記憶)」

2014年5月10日-9月中旬
>>カルティエ現代美術財団ウェブサイト


Photo: Hervé Tarrieu

国内の美術館で開催中のデザインに関連する展覧会をご紹介します。

富山県立近代美術館
「永井一正 ポスター・ライフ 1957-2014」

2014年4月19日(土) - 6月1日(日)

日本を代表するグラフィックデザイナーであり、世界のデザイン界にも多大な影響を与え続けている永井一正(1929〜)のおよそ60年にわたるポスター制作の歩みを回顧する大展覧会です。永井はデザインの仕事を通して、宇宙や生命など、人間にとって変わらないもの、本質的なものを追求し、それをいかに伝えるか、いかにデザインの枠組みから自由になれるかに挑戦しています。本展では、富山県立近代美術館の企画展ポスターシリーズとともに、初期の作品から、幾何学的な抽象や宇宙を感じさせるシリーズ、そして、生きる意味を追求する「LIFE」シリーズの最新作まで、変化し続ける永井のポスターの軌跡を、約500点の作品を通して紹介します。
また会場では、永井一正と三宅一生とのコラボレーションによるプリーツ プリーズ イッセ ミヤケの新作シリーズを、特別展示します。

>>富山県立近代美術館ウェブサイト
>>Kazumasa NAGAI + PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE スペシャルサイト

PHOTO: F. GIACOBETTI

現在、国内の美術館で開催されている展覧会をご紹介します。

原美術館
「森村泰昌 レンブラントの部屋、再び」

2013年10月12日(土) - 12月23日(月祝)

名画の登場人物や女優などに自らが「なる」という手法でセルフポートレイト作品に取り組み、国際的に高い評価を得ている現代美術作家、森村泰昌。1994年に日本の美術館における初個展として原美術館にて開催した「レンブラントの部屋」展を再現し、「森村泰昌 レンブラントの部屋、再び」展が開催中です。約20年の歳月を経て同じ空間で甦る本展には、レンブラント絵画の魅力、人生の明暗、光と闇など、私たちが現在共有しうるテーマが多角的に提示されています。94年の展覧会終了後、原美術館コレクションとなったシリーズ全作品で構成される本展は、森村泰昌の表現世界を改めて見つめ直す貴重な機会となります。

>>原美術館ウェブサイト

「恰幅の良いセルフポートレイト 1640」 1994年 ©Yasumasa Morimura

現在、国内の美術館で開催されているデザインに関連する展覧会をご紹介します。

樂翠亭美術館
「現代の工芸、今 − いつつの言葉 −」

2013年9月7日(土) - 11月24日(日)

やきもの、金属、ガラスと従来の手法や技法、既存の工芸の概念に捕われることなく独自に素材と向き合い、つくることの本質を探り、追求し続ける作家たち5名。彼らの作品は、日本における美術、あるいは工芸という概念を問いかけるかのように、活躍の場は国内に留まらず海外でも展開されています。本展では今注目の作家、小川待子、黒田泰蔵、畠山耕治、扇田克也、高橋禎彦が、和の建築空間を各々の手で構成・展示し、茶室では5名のコラボレーションによりしつらえをしています。工芸という言葉では語り尽くせない表現世界をご覧いただけます。

>>樂翠亭美術館ウェブサイト

現在、国内の美術館で開催されているデザインに関連する展覧会をご紹介します。

小海町高原美術館
「THINK PAPER 駒形克己展」

2013年9月7日(土) - 11月4日(月)

グラフィックデザイナー 駒形克己(1953年生まれ)は娘の誕生をきっかけに始めた絵本制作において、数多くの賞を受賞しているほか、本の個展、ワークショップ活動は現在もなお世界各地を巡回しています。2013年4月、イタリアボローニャ国際児童図書展で発表された手話絵本「森に棲む動物たち」は、聴覚障がいをもつ子ども達に寄り添い、彼らの目線に立ち、彼らと思いを共有して生まれ、それは駒形が目指す「誰でも楽しめる」絵本の誕生でした。

本展では、五感を大切にし、自身の感覚を紙の上で表現しようとする独自のアプローチから生まれる創作絵本や遊具、プロダクト、インスタレーション、障がい者に向けたプロジェクト、環境デザイン等、駒形の幅広い活動を紹介しています。

>>小海町高原美術館ウェブサイト

現在、国内の美術館で開催されているデザインに関連する展覧会をご紹介します。

サントリー美術館
「Drinking Glass―酒器のある情景」

2013年9月11日(水) - 11月10日(日)

ガラスの魅力は、そのつややかさと透明性です。元来不透明な素材として出発したガラスは、紀元前8世紀頃から透明な素材へと移行し始めます。すると中が透け、景色を楽しむことができることから、世界各地のガラス器は、ワインやビールなど、おもに酒の登場する場面で利用されるようになりました。ガラス器の歴史は、Drinking glass(酒器) とともに発展してきたといっても言い過ぎではないでしょう。

本展は、そんな酒器の置かれた情景に着目し、古代から現代までのガラス器を紹介するものです。「捧ぐ」「語らう」「誓う」「促す」「祝い、集い、もてなし、愉しむ」といった、人々の生活の様々なシーンに登場するドリンキング・グラスの世界を、お楽しみいただけます。

>>サントリー美術館ウェブサイト

現在、国内の美術館で開催されているデザインに関連する展覧会をご紹介します。

スパイラルガーデン
「島崎信+織田憲嗣が選ぶ ハンス・ウェグナーの椅子展」

2013年9月27日(金)- 10月14日(月祝)

デンマークを代表する家具デザイナーの一人、ハンス・ウェグナー(1914~2007年)。生涯に500脚以上の椅子をデザインしたと言われ、時代を超えて愛される数々の名作を生み出してきました。本展では、生前のウェグナーと深い親交をもち、北欧デザイン研究の第一人者としても知られる島崎信氏と、椅子研究家である織田憲嗣氏を監修に迎え、両氏が選んだ60脚以上の椅子を中心に、「使う」「見る」「買う」という3つの側面から、そのものづくりを紐解きます。現在も生産が続けられている定番品に加え、今日では生産されていない椅子、試作のみで生産されなかった椅子などの歴史的価値が高い作品が登場するほか、木材パーツやミニチュア、自邸の模型などの貴重な資料も展示されています。

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現在、国内の美術館で開催されているデザインに関連する展覧会をご紹介します。

日本民藝館
「特別展 柳宗理の見てきたもの」

2013年8月27日(火) - 11月21日(木)

2011年のクリスマスの日に他界した柳宗理(1915~2011)。世界的な工業デザイナーとして活躍する一方、約30年間にわたり日本民藝館の三代目館長として活動しました。本展では、宗理が蒐集した日本民藝館コレクションの逸品をはじめ、柳家から遺贈された陶磁器や染織品、仮面などを展示。また、父宗悦から受け継いだ食器類も併せて展観し、柳宗理がどのようなものを見つめながら生活し、デザイン活動の糧としてきたのかを紹介します。

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21_21 DESIGN SIGHTでは「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」を開催中です。そこで、あわせてご覧いただきたい、現在都内および近郊の美術館で開催されている「色」をテーマにした展覧会を2つご紹介します。

ブリヂストン美術館コレクション展
「色を見る、色を楽しむ。―ルドンの『夢想』、マティスの『ジャズ』...」

2013年6月22日(土) - 9月18日(水)

今日市販されている絵の具の数は100色を超えています。古代以来、絵の具の色のもとになっているのは天然顔料が中心で、その色数も限られていました。しかし、18世紀に入ると人工的に顔料が工業生産されるようになり、画家たちは多くの色を使うことができるようになりました。ルノワールやボナール、マティスのように「色彩画家」と呼ばれる画家たちがいる一方、ルドンのように白と黒のモノクロの世界を好んだ画家もいます。「色を見る、色を楽しむ。」をキーワードに、ブリヂストン美術館の幅広いコレクションをお楽しみいただけます。

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DIC川村記念美術館
「コレクション♪リコレクション VOL.2 色彩のラプソディー」

2013年7月27日(土) - 12月15日(日)

DIC川村記念美術館のコレクションに新たな光を当てる年間企画「コレクション♪リコレクション」の第二弾では、3つの企画テーマ展を開催。フランク・ステラの大型作品 16点を一挙に公開する「フランク・ステラ・ルーム」、ウィーン幻想派の画家エーリヒ・ブラウアーの連作版画《ソロモンの箴言より》を取上げた小企画、そして「線」という要素に注目して選ばれた約40点の作品が並ぶ「絵画の時間」の3部構成により、初公開となる作品を含めて紹介されています。

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